肩書きには負けません | 院長のひとり言

院長のひとり言

国際中医師で鍼灸師が東洋医学の本当の楽しみ方を、健康や時事ネタを通して、徒然に書き綴る。



舌で診察する事を舌診という

昨日のテレビでどこかの
偉い先生が舌診の話をしたそうで

今日は朝から

「先生、舌でいろいろ分かるそうですね」

「舌の裏の血管が浮きだすと何といいますか?」

「先生も大学病院で研究したんですか?」

などと

テレビ出演した先生と比べられて

あたふたしてしまったが

町の鍼灸院の鍼灸師と大学病院の鍼灸師は

基本が違うのに
同じように思われているようだ


お医者さんでも研究が好きで
新薬や新しい治療法を考案開発を
専門とするお医者さんと

臨床で毎日たくさんの患者さんを
診察して治療しているお医者さんがいる


鍼灸師にも研究が好きな人と
臨床が好きな人がいて


同じ鍼灸師でも仕事内容が全く違う


一番違うのが

人の患者を診ているのと
自分の患者を診るのとでは全く

次元が違う!


大学病院の大きな看版を頼って
遠方からきた多くの患者さんを治療する

これは大学病院の看板で
集まってきた患者さんであり
自分の患者さんでは無い


自分の看板で遠方から多くの患者さんを
集めるのとは全く違うのである

大学病院で研究している鍼灸師は

何百人にこのツボを試して
40%に効果あり30%は無効30%は悪化
などと結果報告を論文として発表する


我々、臨床家は効果が無い治療をすると
たちまち患者さんを失う

どちらが良いとかの問題ではなく

テレビに出ている大きな肩書きの先生と
比べられると

つい

負けず嫌いの文章になってしまうのである




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