沢村投手、鍼治療の施術ミス!? | 院長のひとり言

院長のひとり言

国際中医師で鍼灸師が東洋医学の本当の楽しみ方を、健康や時事ネタを通して、徒然に書き綴る。



ジャイアンツの沢村投手が
鍼治療の施術ミスで
長胸神経麻痺をおこしていたと

スポーツ新聞で大きく報道された

この事は鍼灸治療の専門家として
無視できないことである

医師が鍼灸治療が原因であると指摘し
ジャイアンツの専属トレーナーが
自分の施術ミスを認めて謝罪して

それで終わる話ではない

鍼灸業界全体のイメージダウンである

SNSの書き込みを見ても
鍼灸治療に対する恐怖感が増した
という感想が多く見られる


鍼灸治療に良い印象をもっていない医師は
鍼灸治療の同意書を断る良い口実になり



真面目に頑張っている多くの鍼灸師が
風評被害で苦しむことになりかねない


スポーツ新聞の短い文章からだが

原因が鍼灸治療であると断言する
根拠は何なのかを考えてみたい


スポニチの記事を引用する

球団関係者によると、
沢村はキャンプ中の2月25日に
右肩の不調を訴え、27日にはり治療を受けた。
その後も状態が上向かなかったため、
複数の医師の診察を受けて
「長胸神経まひ」と診断された。
まひは外的要因によるものとされ
はり治療で一時的な機能障害が引き起こされた
可能性があるとの所見が出たことで
球団が謝罪した。


この記事によると

2月25日に右肩の不調
2月27日に鍼治療を受け

と書かれている

この文章を読むと
右肩の不調が先である

鍼治療後に悪化しているのではなく

その後状態が上向かなかった


良くならなかったので
複数の医師に診てもらうことになる

そして

鍼治療が原因で一時的な機能障害の
可能性を指摘した医師がいた


要するに医師は鍼治療で麻痺がおこった
可能性を指摘しただけで

断言はしていないのである

可能性ならボールの投げ過ぎや
激しいトレーニング
整体やマッサージでも

長胸神経麻痺麻痺をおこす可能性はある


要するに医師は鍼治療が原因とは
断言していない

できるはずもないのである

なのに

球団関係者が早とちりしてしまい
専属トレーナーの鍼治療が原因で
長胸神経麻痺をおこしてしまったと思いこみ


沢村投手に謝罪したのだ


そもそも沢村投手は
オーバースロウの投球フォームなので

長胸神経麻痺をおこしてもおかしくない

しかも



このようなハードなトレーニングをしている


だからどんな凄い医師でも
沢村投手の長胸神経麻痺の
原因が鍼治療であると
診断できる人はいないはずなのだ


小生の個人的な感想を述べさせてもらうと


ジャイアンツの球団が早とちりしたことと
マスコミがあたかも鍼治療の施術ミスが
原因だったように書きたてたことが

騒動の原因となっている


鍼灸業界にとっては迷惑なはなしなので

業界を上げて事実関係を
しっかりと確認してもらいたものである




★毎月第3土曜日【お灸教室】開催!詳しくはコチラをご覧ください★



最後までお付き合いありがとうございました
おもしろかったらクリックしてください

 ↓    ↓    ↓

中医学 ブログランキングへ

★『院長のひとり言』バックナンバーはわんわんをクリックしてください★