Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「お子様限定店舗」と教育の事

2016-04-24 21:19:52 | 社会・経済
コナサン、ミンバンワ!今回は久々で、このご挨拶で始めさせて頂こうと思います。

先日来、甚大な被害が報告されている熊本大地震。ようやく復興ボランティアの現地入りが叶い、又、在日米軍を初めとする内外の支援物資も揃い始め、交通網やエネルギー、水道などの復旧の動きも見え始めた。震度6以上の強い揺れに数度も見舞われ、建物設備のダメージはこれまでと次元の違うレベルなだけに、本格復興までにはまだ日数を要するだろうが、ようやく国レベルの激甚災害指定が明日にも行われる運びとなり、財政面のバック・アップも整う見通しとなっただけに、どうか現地の方々は、大変ではあろうが希望を持って復興の道程を歩んで頂きたいと心得る。その事が、地震の犠牲となった方々への供養ともなるのではないだろうか。

微力ではあるが、俺も今日までに幾ばくかの義捐金を納めて来た所であります。

さて本題・・・と言っても、今回は曖昧なそれかもだが、今朝の民放TVの情報番組にて、首都圏だろうとは思うが「お子様限定」の洋菓子店が紹介されていた。確か入店できるのは6歳までの小児だけで、玄関入口も大人が立ち入れない小さいサイズになっていて、客となる子供達は親から一定の金銭を貰って自ら店で買い物をする。菓子類の金額も、ほぼ全てが余り高額にならないメニューで揃えられ、支払いなど分らない事は、勿論大人の店員のフォローを受けられるスタイルだ。つり銭とレシートは、当然の事だが親に渡す様店側も案内している事だろう。

俺は、番組中のこの店の紹介を見て、これは教育上も有益なのではと思った。何しろ店内へは親がついて行けない。何を買ってどのように支払うかは、子供達自身の判断でしなければならない。こう言う事を体験する事によって、小さく経験値の低い彼らは、世間とは何かとか、買い物の意味とかを身体で覚え、品物によっては、親から預かった金では足りない物もあり、我慢するとか代りの品を選ぶとかで納得する。その事から、大人になって世間を生き抜くに必要な社会常識や経済観念を身につけて行く事ができる様に思ったものだ。

遥か昔の戦前、そして戦後も暫くは、子供達の実家は農家や漁師、商家と言った自営業が多くて、勉強と家の仕事の応援の両方をする必要が多かった為、そうした常識や観念は親や親族達とのやりとりで、それ程特別な思考を重ねなくても自然に得る事ができたのではないかと想像する。
然るに、俺の餓鬼時分に当たる高度成長期辺りからは、大学進学率の伸長に伴う受験競争が激化。又、家庭面でもサラリーマン所帯が急増して、子供達を取り巻く教育環境が激変。こうした古き良き体験学習の機会は大きく失われ、学校でも家庭でも座学偏重に成り下がってしまった。これは受験競争激化の背後に、冷酷な功利主義を美徳の様に見せかけ、生存競争を徒に激化させた、不健全なアメリカニズムの蔓延のせいでもある。その事態に、当時の文部省も日教組も、何らの有効な対策も打たなかった。その事が教育の荒廃と、質の低下を招いたのではと愚考するのだが。

前述の、子供向け店舗での買い物とかの体験も、道徳教育によるモラルの保持と表裏一体でなければならないのは勿論だが、長らくの受験教育偏重による弊害を少しずつ解消して「生きた教育」とする為にも、より多くの子供達にこうした体験をさせられる様、この手の店舗が全国に広まる事を俺は願っている。
「平和と民主主義が大切」とは良く言われ、特に左派勢力とお花畑連中は題目の様に繰り返しているが、「民主主義とは自己責任」のはずであり、日々の生活を自己責任で過ごす事の基本として、買い物のあり方は幼い内から覚えられる様な環境を整えた方が良い。それがひいては責任感のある個人を育て、そして買い物が上達する事で、人生の楽しさに気が付く子供達や若者達を増やせるきっかけになるかも知れないからだ。

話を熊本大地震に戻すが、今月末の大型連休には、全国から多くの若い復興ボランティアが多く被災地入りするであろう。その活動拠点には、避難所を兼ねて地元小中学校が多く充てられるはずだ。安全面が留意されるべきは勿論だし、地元各位もご承知だろうが、可能な範囲で小中学生の有志も、ボランティア活動に従事させる事を視野に入れても良いのではとも心得るがどうだろう。

今回画像は、一昨年の当地金山公園の桜花の模様。当時は鉄道線側が大規模な枝打ちに遭って失望させられたものだが、2年後の今は、少しは見られるレベルまで回復して来ております。

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4 コメント

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お子様限定 ( mie...*)
2016-04-26 09:22:27
ご無沙汰しております

今回の記事を見ていて
お子様しか入れないお菓子屋さん
これって子供にはかなり
良い社会勉強になると思いました

今は過保護過ぎる親が
わが子を守り過ぎてるところがあります
子供が考え行動するという
生きてくうえで必要なことさえ
親がダメにしてるんじゃないかなぁ~って
感じていたので
このお菓子屋さん やるなぁ~!と感心です^^

ようやく北海道に桜の季節が来ました
ちょうどGWがあちこちで見ごろ迎えそうです


ご見解有難うございます (HAKASE(jnkt32))
2016-04-26 09:44:35
ミーSAN、暫くぶりのご見解を有難うございます。
今春も、どうか宜しくお願い致します。
欧米初め先進国では当然の様に存在する、子供達だけ
で買い物をする店舗が、我国ではやっと黎明期。
この民度と文化水準の低さには、嘆きを禁じ得ないものがありますね。
既に小学校時点で投資や資産管理の教育に取り組む国
さえあり、我国でも、こうした体験型の教育に本気で取り
組まないと、いずれ先進国の地位さえ危ぶまれると心得ます。
又、本当の意味で「生きた学び」を得ない人間に、希望
の未来など拓けるはずもないのは明らかでしょう。
仰る様に、拙幼少の頃から兆候がありましたが、親が
過保護になったツケが、今の教育の不良に繋がっている所もありますね。
地道で難しい事は分りますが、その不良をどう糾し、良くして行くかが大きな課題でしょう。
桜前線、いよいよ北上してますね。貴地元の見頃ももうすぐかな。
まずはお礼まで。
Unknown (ココ)
2016-04-26 23:00:24
お子さま限定店舗 ・・・そんなのがあるんですねぇ~~。とっても良いアイデアだと思いますが
こんなお店に子供を連れて行くご両親は元々
ちゃんとしつけの出来る方のようにも思えるので
果たして・・・どうなんでしょう??ヾ(´▽`;)ゝエヘヘ
今の世の中、親になっている本人のモラルが1番問題で・・・これをどうにかしないとねぇ~~。。

私の子供が小学校に行ってる頃も 授業参観があって その後親と一緒に下校出来る時があったのですが 
その時、 親が子供のランドセルを持ってあげて帰っている親が結構いたんですよ~!
何故、子供にちゃんといつもの下校時と同じように背負わせて帰らないのか??
って私はいつも思ってました。
しつけは やっぱり親の考え方1つだと・・・
ご見解有難うございます、続き (HAKASE(jnkt32))
2016-04-27 13:29:47
ココSANも、ご見解を有難うございます。
そうなんですよねー。仰る通り、今回拙記事みたいな子供
専門店を利用するお子達は、親御さんのきちんとした躾
ができている事が前提やと心得ます。そうでないと、我国
の民度はいつまでも向上しないって事になってしまいますもの。
その上で、健全な買い物の経験を積む事で、大人になる
為に必要な経済観念や金銭感覚を磨く事で、より良い
人生とする事ができるのやと心得る次第。
まあ拙方は失敗作故、余り大口がきけないのは事実ですが。苦笑
まずは、お礼まで。

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