Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「災害ボランティア」について 復習してみた

2018-07-16 20:15:00 | 社会・経済

先般の、広範囲に亘って大きな被害を生じた 西日本豪雨水害の復興は、まだ緒に就いたばかり。大雨の後の 急な猛暑到来で、寸断された水道など ライフ・ライン及び道路・鉄道などの輸送路復旧も、一朝一夕とは行かない様だ。何よりも まだ数十もの方々が行方不明であり、この各位の捜索が最も急がれるべきかも知れない。改めて、犠牲各位への弔意と 被災へのお見舞いを申し、直ぐとは行かないだろうが せめて復旧復興の本格化が近い事を望みたい。

これら災害復旧復興に、警察や消防、自衛隊に伍して大きな力となるのが、国民市民有志による 報酬を期さない労務提供などの災害ボランティアだろう。我国の起源は 遠く 1923=大正12年 9月に生じた関東大震災の折、時の旧・東京帝国大の学生有志が、上野公園にて被災各位の救援に当たったのが具体的な最初らしい。戦後すぐの福井地震、平成期に入っての雲仙噴火や北海道南西沖地震を経て 1995=平成 7年初の阪神・淡路大震災を期に本格化。同年夏には後倒しながら 政府防災基本計画が改訂、防災ボランティア活動の環境整備などについての項目が制定され、同年暮れの 災害対策基本法の改正では「ボランティア」という言葉が、我国の法律で初めて明文化されるに至った。

考えたくはない自然災害だが、近年生じる毎に 相当な人数が集まる盛況には頭が下がる。年齢も様々で、学生などの若い世代から 我々の様な後半生の中高年層も結構多い。恐らくは 災害ボランティアに対する企業多数の理解が進み、以前よりはこの様な活動の為の 有給休暇取得が行い易くなっているのだろう。今回の水害に際しても、過酷な夏場をものともせず 多くの有志が集まっている様だ。ただ、この暑さは半端でなく 又、被災地は健康安全の両面でリスクが高いのも事実。もう語るまでもないかもだが、どうかその辺りにも留意の上 各自の限界をよく把握して、眼前の難しい状況に立ち向かう様お願いしたい。

過日のラジオ番組を 耳に挟んだ風聞で恐縮だが、その折「災害ボランティアに臨む心得」みたいな話をしていたので、記憶している所を紹介しておきたい。それによると、災害ボランティアを志す時は、被災地で活動する為の一切の装備を自身で用意すべきとの事だった。今は夏場につき、毎日必要となる飲料水の少し位は 現地の給水を受けても良いだろうが。釘や破損ガラスなどで負傷の可能性を考えた服装と着替え、就寝の時の寝袋等、必要最低限の食糧や飲料水、防塵マスク、ゴム長靴、軍手、非常灯や携帯ラジオ又はその機能ある携帯電話などなど、現地入りしたら 直ぐ活動に入れる装備を、一人で担える様吟味して持参すべきという意の事を語っていた。

これを聞いて拙者は、自らが被災して避難の時はやむなしとしても、災害ボランティアの隊列に加わるのは やはり無理か・・と悟った様な記憶がある。初期の頃は、不備が問題視された装備の件も 最近はかなり理解が進んだ様だし、後は常に問題となり易い 現地での指揮系統とか伝達の所を、実体験を重んじながら 少しずつ改善して行く事だろう。災害ボランティアは、外国からの応募も多い。語学面のフォローも、これからはできる様にすべきだろう。これは決して 外国からの移民や在留とかに寛容という意味ではなく、本当に困った時は 善意の手を借りれば良いとの意味で記した。勿論、中には内外を問わず 被災地の用心が低下したのを良い事に、盗みなどを働く不心得者も一定は現れる。太古からある「火事場泥棒」の現代版だ。こうした事象を少しでも抑える為にも、警察に加え「防犯ボランティア」の整備も必要だと心得るがどうだろう。

今回の西日本水害対応は、予想外の猛暑からの過酷な状況を 被災各位やボランティア有志に強いている様だ。長い期間 出水が退かなければ害虫や感染症発生の原因ともなり、防疫上も深刻な影響を生じる可能性もある。政府も 遅れはしたが、国レベルで復旧・復興を行える激甚災害指定を行う事が決まった。現地の方々は どうか無理のない所で、優先順位も留意の上 復旧、復興への取り組みをお願いしたい。労務提供が叶わず 些か情けない拙方だが、些少ながら義援金などで応援して参りたい。今回画像は 以前の勤務先都合で一時住んだ、神戸西郊の JR山陽線を西下する臨時列車「サロンカーなにわ」の模様を。電車ではない客車列車の為、出番はいつも 機関車の引率を受ける格好。昨秋の撮影日は、旧国鉄期の最後に標準だった EF65型直流電機 pf仕様。P.S 以下に、今回記事関連資料をリンク致します。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%BD%E5%AE%B3%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2


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2 コメント

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おはようございます (しゃちくん)
2018-07-17 07:02:07
猛暑の中、ボランティア活動される方の映像を観ているとただただ頭が下がる想いです。

東北へボランティアに行く際は現地の情報がほとんどなくて遠隔地でも情報を整理してくれるだけでも随分と助かりました。
ボラセンブログでは現地の混乱があり記事の更新が少なく、現地で活動してた方がコメント欄を利用して最新情報を伝えてくれたり。でもやはりそこでも足を引っ張るだけのコメントが現れてコメント欄が荒れる事もありましたね(-_-;)
猛暑下のお礼 (HAKASE(jnkt32))
2018-07-17 13:12:41
しゃちくんさん、猛暑下のご見解感謝です。本当に同感。
東日本大震災を間近にされた方のご発言、痛み入る次第。

拙者、直に現場を感じられなかったので 詳しく申せな
い所ですが、あの様な場での情報は、本当に整理され
精選された正確なものだけが伝わり、拡散されるべきでしょう。

ボラセンのブログも、あり方次第で心強くもある様で。
仰る様な「荒らし」まがいの行為は遺憾ですが、そこ
を乗り越えられれば、災害時に有力なメディアに育つ
可能性もあるでしょう。それの応援も、我々の務めでしょう。
まずは お礼まで。

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