うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

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なぜ、うつ・自律神経失調症になると汗が止まらなくなるのか(多汗)?│汗の種類と対策

      2017/09/19

うつ・自律神経失調症で汗が止まらなくなった青年A

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

本日は「うつ・自律神経失調症と多汗の関係」を記事にしたいと思います。

結論から言うと、うつ・自律神経失調症になると汗が止まらなくなる傾向にあります。

全員というわけではありませんが、異常な汗に悩んでいる人は少なくないでしょう。

・暑くないのに顔や手足の汗がとまらなくて恥ずかしい

・汗をかきすぎて疲れる

・なんで汗が止まらないのか分からず苦しい

…など。

異常な汗をかいてしまう原因は何でしょうか?

それはうつ・自律神経失調症だからです。

異常な汗自体が病気なのではなく、うつ・自律神経失調症が原因なのです。

異常な汗は原因ではなく、結果ということです。
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ですので異常な汗という「結果」に対する治療をしても治らないということをまずはご理解ください。

うつ・自律神経失調症を治すことが多汗の改善につながるのです。

なぜ「うつ・自律神経失調症」になると多汗になるのか?

それは、自律神経が乱れるからです。

ご存じかと思いますが、自律神経は交感神経と副交感神経とで成り立っています。

交感神経は活動の神経、副交感神経は安らぎの神経で、前者は仕事などといった活動をしている時に、後者は入浴や食事といったリラックスタイムで優位になる神経です。

健康な人はこの2つの神経がバランスよく切り替わるのですが、うつや自律神経失調症だとこのバランスが大きく崩れるのです。
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多くの患者が交感神経ばかり働いてしまって、

・夜眠れない
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・常に戦闘状態でイライラしている
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・体の緊張が取れない

・首、肩凝りがひどい

・ちょっとの光や視線に敏感になる

・常に精神が緊張している

といった状態になってしまうのです。

その結果、汗が止まらない(多汗)という症状を引き起こすのです。

3種類の汗

汗は大きく3種類に分かれます。

温熱性発汗と味覚性発汗、精神性発汗の3つです。

それぞれ説明させていただきます。

1.温熱性発汗

暑い時にかく汗です。

もっとも一般的な汗ですね。

気温が暑かったり運動して体温が上がった時にかく汗です。

汗を出して体内の温度を下げるという体温調節のための発汗です。

一般的に全身から汗が出てサラサラしているのが特徴です。

2.味覚性発汗

辛いものを食べた時にかく汗です。

激辛カレーや激辛ラーメンを食べた時は、いつも以上に汗が出ることがあります。
(そういった店は冷房を低めの温度にしてくれてますね)

こういった辛い物や刺激物を口にしたときに出る汗が味覚性発汗です。

こちらも温熱性発汗と同じで、体温を下げるために発汗し、体の温度を調節するための生理現象です。

3.精神性発汗

精神的緊張が原因の発汗です。

・手に汗握る

・冷や汗をかく

といった言葉があるように、「学校のテスト」や「受験合否発表」、「プレゼン前」や「告白する瞬間」といった精神的緊張・ストレス状態の時に発汗します。

精神性発汗は全身から汗が出るというより、手のひら、足の裏、脇、顔に汗が集中する特徴があります。

緊張した時ほど手汗がひどいですよね?

皆さまも経験があると思います。

健康な人でも3種類の汗が出る

ここで重要なのが、3種類の汗は健康な人でも出るということです。

精神性発汗が出る=病気といったものではありません。

しかしうつ・自律神経失調症になると、この3種類の汗が異常に出て止まらない感覚に襲われることがあります。

特に精神性発汗が顕著です。

僕はうつ病がひどかった時、冷房の効いたオフィスでさえ汗が止まりませんでした。

出勤した時は顔と背中に汗がびっしょりでシャツが濡れて恥ずかしかったです。

パソコンで仕事をしている時は手汗がひどく、なんで冷房が効いてるのに汗が出るのか不思議でたまりませんでした。

また汗が出るということは疲れるということでもあります。

「汗よ止まれ」と心の中で泣き叫んでも止まってくれません。

個室トイレでタオルで汗をぬぐって「いつまでこんな不調が続くのか」と不安になった事を今でも覚えています。

うつ・自律神経失調症を治す治療をしよう

うつ、自律神経失調症の患者が多汗症の治療をしても治りません。

うつ、自律神経失調症の治療をすべきなのです。

少し話が変わりますが、自律神経失調症という病名はありません。
自律神経失調症は「症状」であって「病名」ではない。~真の原因は何か~

自律神経失調症は症状名であって、病名ではないのです。

なので、自律神経失調症と言われている人は精神疾患が原因なのかその他の病気が原因なのかを心療内科・精神科で確認しましょう。

ちなみにうつ治療は「うつ治療のすべて」にまとめていますので、ご興味のある方はお読みくださいませ。

おわりに

汗が止まらないのは想像以上に苦しいものです。

疲れるからです。

また精神性発汗はベタベタした汗で気持ち悪いので、生活の質も下がります。

どうしたものかと思うのですが…

やはり多汗という症状に目を向けてはいけないのかもしれません。

原因は精神疾患にあるのですから。

精神疾患の治療が進めば、自律神経のバランスも徐々に整っていきます。
自律訓練法とそのやり方:自律神経を整える心理療法

その結果、汗も気にならなくなります。

なので汗がとまらない対処療法としては、タオルを持参するか涼しい服にするかしかないのかもしれません。

自律神経のバランスはすぐには戻りませんが、時間をかけることで少しずつ良くなっていきます。
うつ病の症状に対応する5つの心構え:時間を味方につけるということ

長い目で病気と向き合っていく事が大切ですね。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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