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『入門ビットコインとブロックチェーン』はそれらの全体像と使われ方を理解するのにベストな本

   

ビットコインとブロックチェーン

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

2018年2月現在、仮想通貨のCMやネット記事が大盛況ですね!

広告をバンバン出せるほどバブリーな仮想通貨市場。

しかし、実際の仕組みや仮想通貨について知っている方は多くないと思います。

僕もその1人だったので、今回体系的に学んでみようと思い『入門 ビットコインとブロックチェーン (PHPビジネス新書)』を手にしました。

Amazonレビューでも高評価なだけあって、すごく全体を網羅した内容となっています。

仮想通貨とブロックチェーンの未来の活用まで書かれているので、全体を漏れなく学びたい方にとってはぴったりの本だと思いました。

いつものように本書の一部を抜粋してご紹介していきますので、よろしくお願いします。

入門 ビットコインとブロックチェーン (PHPビジネス新書)

インターネット以上のインパクトをもたらすブロックチェーン

ところで、日本人の仮想通貨に対する関心は、「値上がりする新しい投資対象」という面に偏りすぎていると思います。

重要なのは、技術革新です。

ブロックチェーンという新しい情報技術は、インターネットを通じて経済的な価値を送ることを可能にし、様々な新しい経済活動の可能性を切り開きつつあります。

それは、インターネットの登場そのものと同じくらいの重要性を持っています。

どうやらこの「ブロックチェーン」という技術はものすごいイノベーションらしいです。

仮想通貨だけに使われるものではなく、証券・保険・資金調達といった金融業務や商品の履歴追跡や予測市場分野の応用も可能です。

まさに、古い産業を再構築し直す「創造者」や「破壊者」の側面を持っていることは否定できません。

では、ブロックチェーンにはどんな力があるのでしょうか?

ブロックチェーンとはなにか?

ブロックチェーンは、電子的な情報を記録する新しい仕組みです。

取引記録をネットワークの参加者全員で公開された台帳に記入し、管理します。

10分間に世界中で起きた取引データを「ブロック」という1つのまとまりに書き込みます。

AさんからBさんに送金、CさんからDさんに送金、EさんからFさんに……という取引を全部書き込むわけです。

ブロックチェーンとは情報記録技術のことだったんですね。

管理者が存在せずに、自主的に集まった参加者(コンピュータ)が取引を記録していきます。

これまでは銀行といった信頼できるであろう機関(管理者)を通じて送金などの経済的取引をしてきました。

しかし、ブロックチェーンではコンピュータネットワークが取引の正しさをチェックします。

ちょうど、町の中央広場に大きな石版があって、そこに市民が取引情報を記録するよう(マイナーと呼ばれる)彫り師に伝達するイメージです。

伝達を受けた彫り師はその情報が正当な取引だと確認すれば、石版に情報を書き込みます。

どの町の石版にも同じ内容が書き込まれるので、大勢の人が分散的に情報を記録していくのです。

ではなぜ、ブロックチェーンを信頼できるのでしょうか?

ブロックチェーンの特徴

1.データの改ざんができない

主な特徴は、管理者が存在せず、自主的に集まったコンピュータが運営しているにもかかわらず、事業が信頼できること、そして記録が改ざんできないことです。

つまり、不正が困難な分散管理型の取引台帳です。

ブロックチェーン技術の大きな特徴が「データの改ざんができない」という素晴らしい仕組みにあるわけです。

データの改ざんが出来たら誰も信用しませんね。

データの改ざん不可の技術を支える役割として「ハッシュ関数」がありますが、少し難しいのでここでは割愛します。
(本書では詳しく紹介されています)

要するに元のデータを少しでも変更すると、ハッシュ値も変わるので改ざんにすぐに気づくということです。

また、ハッシュ化されたデータから元のデータを計算するのは非常に困難で、改ざんするコストが改ざんによって手にする利益を上回るために改ざんされないというもの大きいです。

悪いことが採算に合わない仕組みなのです。

最近、取引所のマウントゴックスやコインチェックの仮想通貨流出事件がありましたが、あれは取引所に保管されているデータが盗まれたという問題であって、ブロックチェーンの仕組みの問題ではありません。

2.外部からの攻撃に強い

嵐などでどこかの町の石が壊れても、他の町の石に同じ情報が書かれているので、記録は失われません。

管理者にすべての情報が集まる中央集権的なシステムだと、その王様が襲われたりデータが破壊されれば記録が失われます。

しかしブロックチェーンでは同じ情報が大量に存在するので、壊されても全く問題ありません。

3.コストが安い

管理者不在のため、低いコストで情報の信頼性を担保できます。

そのため送金で大きな効果を発揮します。

現在ではクレジットカードを使った決済がありますが、お店は決済額の2~4%の手数料をクレジット会社に支払っています。

手数料が決して小さくないので、「○○円以上の購入でクレジットカード利用OK」というお店もあります。

昨日僕が食べにいったハンバーガー屋さんでも、会計でクレジットカードを出したら「5000円以上からなんですよ~」と言われました。
(こちらとしては、クレジットカードを使えたほうがポイントが溜まってハッピーなのですが^^;)

しかし仮想通貨を使えば、これまでのクレジットカード決済の手数料が不要になります。

さて、「ビットコイン」とはなにか?

ビットコインとは、インターネットで使うことができる通貨です。

インターネットで使える通貨(仮想通貨)の1つがビットコインということです。
(世界には1200を超える仮想通貨が存在している)

仮想通貨では最も有名ですね。

ビットコインと電子マネーは全く別物で、最大の違いはやはり「管理者がいるかどうか」です。

ビットコインには管理者がいません。

その他の違いとして、

1.電子マネーは国際取引で使えないが、ビットコインは使えることが多い。

2.電子マネーは円での価格が固定されているが、ビットコインの価格は変動する。

といったところでしょうか。

ビットコインの時価総額はバカでかい

ビットコインの時価総額は、2017年11月上旬に、1233億ドル(約14兆円)になりました。

日本の株式会社の時価総額と比較しますと、これを超えるものはトヨタ自動車(約23.4兆円)しかありません。

ビットコインすごいですね!!

三井住友グループや三菱UFJグループよりよっぽど大きいわけです。

ビットコインは危ないのか?

2014年にビットコインの取引所であるマウントゴックスでビットコインが盗まれ、同取引所は引き出し停止に追い込まれて破綻しました。

この事件を受けてマスメディアは、「ビットコインは破綻した」と報じました。

そして、「ビットコインはいかがわしいもの」という考えが一般の人の間に広まりました。

しかし、これは大きな間違いです。

要するに、両替所が狙われただけであって、ビットコイン自体の仕組みの問題ではありません。

現にビットコインの時価総額は上がり続けています。

著者の野口さんはこう例えていらっしゃいます。

現金輸送車がギャングに襲われて現金が強奪されたとき、「日銀券のシステムが破綻した」というようなものです。

現金輸送車の日銀券が奪われたからといって、日銀券への信頼はびくともしないのです。

その通りですね。

むしろマウントゴックス事件によってビットコインの価値が証明されました。

泥棒は価値あるものしか盗まないからです。

おわりに

入門 ビットコインとブロックチェーン (PHPビジネス新書)』の一部をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

本書では仮想通貨とブロックチェーンの応用も詳しく書かれています。

銀行や日銀が仮想通貨を発行する未来やビジネスの大転換も予測されます。

ネット上での「正しさの証明」と「コストの低下」という協力な力をブロックチェーンは持っているからです。

僕はまだまだ理解不足ですが、ビットコインとブロックチェーンの全体を分かりやすく理解するのは絶好の本だと思いました。

新書なんで値段が良心的なのも嬉しいですね。
(890円(税別))

皆様の参考になれば幸いです。

お読みくださり、ありがとうございました。

入門 ビットコインとブロックチェーン (PHPビジネス新書)

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