日本では話題になりそうもない出来事です。

 

8月30日、在韓英国大使館がソウル市に返還した土地の一部に、

 

ソウル市長の意向で以下の銘板が設けられました。

 

 

内容はざっくりと以下のとおり。

 

残念ながら徳寿宮の石垣の道1100メートルすべてが完全に開放されたわけではありません。私たちの近代史の痛みが少しでも癒されることを願います。今回、開放から除外された空間もいつかは市民の懐に戻ってくることを期待します」

 

な~んか、話が違います。

 

歴史を辿ると、19世紀の後半、徳寿宮のゴミ置き場だった高台に英国政府が領事館(当時の大使館は北京。李氏朝鮮国は清朝の冊封国扱い)を建てることにしたのです。その後の所有権や賃貸借関係などでは、いろいろと事実が交錯していますが、そうした法的な事実を友好的に解決している筈なのに、あたかも英側に非があるような印象を与える文章を銘盤に、しかも韓国語だけで記すことには大きな疑問を感じます。

 

【今年の春に交わした合意文書と英国大使とソウル市長。平和の特命全権代表(QEII女王の名代)に対して、長とは言え地方自治体がモノ申す前の笑顔。合意後に、議論を蒸し返すようなモノを申すのは、この国の特色】

 

おそらく、英側の合意なしに、

 

ソウル市が一方的にこの銘盤を設けたのでしょう。

 

翌日の8月31日の午後になると、

 

銘盤には被せモノが掛かって読めなくなっていました。

 

どこかからの圧力が掛かったのでしょうね。

 

「おれは帝国主義に対して頑張ったぞ。そして、勝ったぞ!」

 

と、ソウル市長は市民にアピールしたかったのかもしれません。

 

もちろん、合意したのですから、勝ち負けは関係ないのですが、この国人たちは何かしらの結果が出ると、「・・・という理由で俺の勝ち」という論理を展開します。

 

そうだとすれば、

 

石原前都知事の起こした尖閣諸島問題の介入を思い出します。一介の地方自治体がなぜ国家間外交に口を出せるのか? 

外交問題の責任を負えない地方政治家による越権行為です。

韓国外務省の意見を聞きたい。

 

韓国の報道を見ても、

 

60年ぶりの改修、徳寿宮の石垣道

http://www.hankookilbo.com/v/999ff4a55b3d48e18eb98c5c1da01a2c

 

はっきりした事実関係が述べられていませんが、

 

日本では話題になりそうもないので、

 

以上、ここに備忘録として記載します。

 

一票頂ければ幸いです。

にほんブログ村 海外生活ブログ ソウル情報へこちらにも一票下さると尚幸甚です。
にほんブログ