見よう見まねでともかくパrリパrリやってみる。

 

早いけど、いい加減な様子を見ていて、思い出したのは1980年代にジャングルの未開地で行われたダム工事現場での話。

 

日本のゼネコンが東南アジアの未開地に水道を引いて、工事現場の事務所の外で長靴を洗うために水道栓を設置したところ、その翌日に水道栓が現地人によって盗まれました。

 

その現地人の住むあばら家の前には、50㎝長の竹の棒が地面に差し置かれ、その竹棒の先には水道栓が引っ掛かっていました。

 

そして、その現地人が言うには、

 

「水が出ないよ」

 

現地人は水道栓を水を出す魔法の道具とでも思ったのでしょう。

 

つまり、水道敷設の歴史も、文化も、技術も知らなければ、どんな人類が見ても、水道栓は魔法の道具にしか見えないという話です。見よう見まねでもイイから、まずやってみようという心意気は大事かもしれませんけどね。

 

この国にはこの国の中で独自に発達したものがたくさんあり、皆さんが歴史と文化と技術にプライドにお持ちですが、そのプライド故に「判った。よく分かっている」と思い込んでいるなあ、という場面によく遭遇します。

 

新築で最新設備の高層住宅に住んでいいても、世界に名だたる電機メーカーの作ったものには、使い方の文化が「判ってないなあ」と思わされることは多いです。

 

徐々に改良されていくものもありますが、

 

なぜこれは、長期に渡ってダメなままなのだろう?

 

 

 

「排水トラップ」とは下水本管と洗面台との間にU字のパイプで水のバリアを作って、ニオイを遮断するシステムなのですが、この国の場合は新旧どちらの建物でもこんな 👆 具合です。

 

この画像はまだいい方ですでが、遮断区間となるUの字部分が短すぎるので、しばらく水を通していないと、このU字部分の水が乾いて、空気の隙間ができてしまいます。

 

そして、下水本管からキムチ臭が空気の隙間を通して伝わってくるのです。

 

 

本来はAのレベルで水は維持され、下水本管と洗面台との間の管は完全に遮断されます。このAとBの高低差には各国で基準がありますが、この国では存在しない模様。

 

だから、韓国の下水は家庭レベルでも強烈に臭うのです。しかも、下水管の乾燥し易い夏なら猶更です。

 

この欠点から何かを学ぼうとしないのは何故か?

 

たぶん、欠点を欠点とも思わない。

ニオイを気にしないのでしょうね。

 

街中もゴミだらけのところは多いし、窓ガラスは外から拭かないし、埃が積もっているところも多いし、共有施設では私物を散乱させたまま放置しているし、・・・そういう状態が文化だとは言えないと思うんです。単にだらしない慣習です。

 

文化というのは、必要性から生じたモノコトを整然とした機能美にまで発展させる精神的支柱ですよ。

 

この国に限ったことではありませんが、どの国でも、他国の文化を取り入れようと本質的な理解を追求しますが、一方で物まねで始まって、そこから先を学ぼうとしないと、カタチだけの物まねが続いて行くという現象も同時に起こり得ます。

 

でもね、この排水トラップくらいは改善した方がいいと思いますよ。

 

ちなみに、当方は不動産屋にU字長めの排水トラップへの付け替えを要求しましたが、業者は同じ長さのパイプを持って来ました。

 

で、彼の質問は「なぜ付け替える必要があるのか?」

 

ダメだ、こりゃ。

 

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