市場やマートに行っても、

 

葉物野菜の種類が減っています。

 

あってもクオリティがよくありません。

 

日本でも冬の野菜は天候に影響されますもんねぇ。

 

鍋に入れる野菜が高騰して肉だけの鍋になったりして?

 

欧州でも冬は葉物野菜には困りましたですねえ。

 

冷凍食品を使わざるを得ないんですが、

 

有難いことに冷凍保存技術は世界的に向上しているようで、

 

住む国を違えるたびに、イノヴェーションを感じます。

 

ホウレン草ひとつを例にとっても、

 

クオリティが良くなっているので、

 

むしろ生から調理するよりもおいしかったりします。

 

ところが、この国のマートや百貨店では冷凍野菜売り場が極端に少ないし、まったくないこともあります。

 

Costcoなどの外資系大型店で買い置きするしかないのです。

 

葉物野菜不足は、シクタン(食堂)のパンチャン(惣菜)にも影響しています。

 

ホウレン草やセリ以外の雑草なみたいな、且つ名前を聞いても憶えたくもない野菜が和え物になってパンチャンのひとつとして出て来ます。

 

旨いかどうかともかく、冬の貴重な繊維質食品として、それを作るアジュモニの姿を想像しつつ有難く頂きます。

 

その葉物野菜を収穫から食卓まで経る行程は、相当に手間の掛かるものですが、その行程を担うのはアジュモニなんですよね。シェフではありません。

 

人口動静や労働状況を俯瞰すると、数字にならないあの種の労働力は将来的にどうなるのだろう?

 

と考えてしまいます。

 

今は技術力の低い、誰でも出来るパンチャンが大量多種に渡って食卓に上がる状況ですが、韓国にパンチャン文化の未来はあるのかな?と気になるところです。

 

もしかしたら、継承者が居なくなって、シェフだけが持つ特別なレシピへとそのステイタスを上げて行く一方で、パンチャンはプロフェッショナル化されていくのかもしれません。

 

たぶん、10年後の韓国の食卓事情はだいぶ変わるのだろうと、「無責任に」予測しています。

 

将来の食卓だけなく、

将来の韓国の姿をイメージするワテクシであります。

 

あのアジュモニの動きが止まった時、この国の労働力の価値観はどう変化するのか? 日常性を携えて生活する者だからこそ気付いた貴重な視点かもしれませんですね。

 

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