前記事では
プラシーボ効果により、
実際は治療の手術はしていないのに、
治癒して運動まで出来るように
回復したことを書きました。
「手術を受けたから治る」
という思い込み（信念）が
病気を完治させたわけなんですが、
このプラシーボ効果は、
心が肯定的な考えをすると
人を健康にする現象なんですが、
逆に
心が否定的な考えをすると
人は健康を損なうこともあるそうです。
これを
「ノーシーボ効果」
というそうです。
この本では、
医療ではノーシーボ効果は
プラシーボ効果と同じくらい
強力な効果を発揮すると言っています。
例えば、
「あなたの命はあと6か月です」
と医師から宣告されたこのセリフには
潜在的な力があります。
医師の言葉を信じることを選択した
なら、遠からずこの言葉に近いことに
なると言っています。
食道がんで後は死を待つばかりと
いう患者がいました。
当時はその診断で、
治療はしていましたが、
医師も看護師も皆、
治らないことを「知って」いました。
それから数週間後その患者は
亡くなり、
解剖をしたのですが、
驚くべき結果が分かりました。
食道にがんはなく、
肝臓と肺に小さな腫瘍が数個あるだけで、
しかもそのがんの進行は
たいしたものではなかったそうです。
この診断した医師は言っています。
「彼はがんのために亡くなったのですが、
がんが死因ではなかったのです。
私は彼をがんだと考えました。
彼も、周囲の人も皆がんだと考えていました。
私は彼から希望を奪ってしまった
のでしょうか？」
死因ががんではなかったこの患者は
いったい何が死に追いやったのか
真相は分かりませんが、
自分が死ぬと“信じていた”ために
死んだのか…
ノーシーボ効果の例として
この話しがあります。
医療現場ではよく
プラシーボを使うのですが、
私はこの“ノーシーボ”という言葉を
この本で知りました。
しかし、
“ノーシーボ”効果のようなことは
医療において、たくさん起こって
いるのではないかと思います。
「この病気は治りませんよ」
「この病気はだんだん悪くなっていく」
「この治療は効果がない」
自分が診てもらっている医師から
こんな言葉を聞いたら、
その意見を真実だと信じてしまいます。
私は入院直後は主治医に
「治療効果がなければ、2ヶ月後に
半分の確率の余命率」
と言われ、
それを受け入れた自分がいました。
検査結果が悪化の一途をたどって
いた時に、
主治医が部屋にやって来て、
肩にそっと手を添えて
「必ずよくなるからね！信じてね！」
と言われたので、
「はい！信じます！自分を！」
と返したら、
「私たちを信じて欲しい。
そして私たちチームの治療を信じてね。
必ず治るから」
と言ってくれました。
この言葉を聞いて、
先生は、必ず治すんだ！と強く
思ってくれていたことが分かって、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
なぜふとあの時、信じます！だけでは
なく、“自分を！”と言ったのか…
先生を、
治療を、
そして自分を、
信じて、
この時から
治るんだ！と決めたんだと思います。
そして、もしかしたら、
宇宙が主治医を使って
働きかけてくれたのかもしれません。
治るんだと信じきること、
自分を信じること、
この大切さを思い出すために。
そして、これを書くことで
必要な方に届けるために。
私の場合は主治医から
希望を与えてもらえる
「プラシーボ効果」となりましたが、
入院時の余命率だけを聞いていて
そのまま受け止めていたら、
「ノーシーボ効果」になったのでしょうか。
それは分かりませんが、
立場が上だと思ってしまう
医師や親、教師などからの言葉は、
人に影響を及ぼす可能性があります。
その言葉で、
自分が何を信じるのか、
それを真実だと取り入れてみて、
自分が
心地がよいのか、
どう感じるのか、
自分の心を大切に、
自分の感覚を信じることが大切です。
もし不快になるのではあれば、
もっともらしい意見であっても、
その言葉を取り入れない方がいいです。
-----------------本文より
肯定的な考えや否定的な考えは、健康だけではなく、人生のすべての局面に影響を与える。
ヘンリーフォードは流れ作業の効率性については正しかったが、心の力についても正しかった。
「できると信じても、できないと信じても、
……いずれにせよ、現実は信じたとおりになる」
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最後までありがとうございました！
