こんにちは。

近年ハワイ州で一斉に取り掛かった事業のひとつに「biki (ビキ)」というバイクシェアサービスがあります。
バイクとは自転車のことです。

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これが本当に便利!!
ホノルル各所で観光客から在住者まで自由に誰でも自転車を借りることができるのです。


<biki公式ウェブサイト>


返却場所も好きな停留所でOK。しかもバイク停留所 (以下バイクスポット)はずらりと様々な所にあり、マニアックなところに行かない限りは返却に困ることもありません。

たとえばホテルからカピオラニ公園まで20分歩く距離をbikiで行って、帰りはファーマーズマーケットで買い物して歩いて帰るなんてことが可能。



でもいかにもレンタサイクルなデザイン。乗ってる人いるの?

いますいます。特にワイキキ在住者やこういったシェアサービスの利用に慣れている観光客YOU、いえいえ日本人の若者たちもたくさん利用していますよ。みなさんさすが!

300分乗り降り自由で25ドルとか、月額とか、リーズナブルなので元が取れているかどうかは別として、やったねハワイ。



さて、早速ですがbikiの良いところを上げてみました。

bikiのメリット
★観光客・在住者・外国人など立場に関係なく利用できる
★安い!(非営利なので)
★日本語対応
★人と会話せずにレンタサイクルできる
★乗り捨てOK
★思い立ったら自転車で帰ってくることもできる
★バイクスポットに返せば盗難の恐れが無い
★カゴっぽいものが付いている



bikiのデメリット

★クレジットカードが必要
★目的地によっては停留所に融通が利かない(小さなお店など)
★場所によっては埋まっていたり、自転車が一台もなかったり(ワイキキ)
★細かい制限時間ぴったりの利用は難しい
★紛失の時の高額の罰金がとにかく怖い
★対象16歳以上で未成年は親一緒が条件


さて、ハワイで気軽に自転車に乗るなんてちょっとしたアクティビティです。利用方法はいたって簡単ですが、ちょっとしたコツが必要な部分がありますので書いてみますね。



bikiの利用方法(初回)

1.bikiバイクスポットに行く
bikiバイクスポットはいわゆる自転車が置いてある場所です。その数100ほど。

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※写真はbiki公式マップで各bikiスポットに置いてあります。ピンク色がワイキキエリア。


どこでも良いです。こういう自転車が並んでいるところに行きます。

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2.受付機械の前で画面をタッチ
画面操作はすべてタッチパネル。

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反応が悪い時はクレジットカードを挿入すると反応しやすいです。
あと、汗や脂で反応しにくい場合もあります。


3.言語を日本語にする

左上の言語「English」をタッチしてから「日本語」へ変更します。英語で行けるぜヘイヘイという人は変更不要です。
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4.台数やプランを選ぶ

ここからは日本語を読みながら進めていきます。
複数の場合でも各自クレジットカードを持っていたら、各自やった方が、後々余った時間分を自分の時間として仕えて便利です。次回の旅行時とかね。うまく言えない・・・何言っているかわかりますか。


5.プランを選ぶ
プランは300分25ドルがおすすめ!
滞在中何度も使うことができるのでこのプランが良いかと思います。

- プランは以下の4種類 (2017年現在) -
● 30分以内1回ぽっきり利用: 3.5ドル→2019年4ドルに値上げ
● 300分以内乗り降り自由: 20ドル→2019年25ドルに値上げ
● 1回30分以内の月契約で乗り降り自由 (延長30分あたり3. 5ドル): 15ドル (サイトで登録必要)
● 1回60分以内の月契約で乗り降り自由 (延長30分あたり3. 5ドル): 25ドル (サイトで登録必要)


6.クレジットカードを挿入
使えるカードも豊富です。JCBカードも使えます。

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7.認証ナンバーを発行
印刷を押すと紙がでてきます。

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その場でしか使えない番号なので覚えてしまってもOK。左下に書いてあります。

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番号は5分以内にリセットされます。過ぎちゃったり間違えちゃったらもう一回発行できます。


8.認証ナンバーを押す
好きな自転車のバイク
スポット台の左側のボタンで認証ナンバーを押します。

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例えば31211と書いてあったら、白丸の番号31211を押すとピーっと黄色から緑のランプに変わります。


9.自転車を切り離す
緑のランプになったら自転車を思いっきり後ろにガゴンと引くと切り離せます。
けっこう思いっきりやらないとまたロックされて、認証ナンバー発行からやり直しです。


10.自転車のスペック
写真のように左にベル、真ん中に荷物台、右に3段ギアがあります。ギアはグリップをグリグリひねるとチェンジできます。止まっているときだと壊れる可能性があるので、ペダルを回しているときにギアチェンジしましょう。

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一番初めにすることはサドルの調整です。大人の男性なら確実にサドルを上げることになります。

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<サイクリングの注意点はこちら>






返却方法

1.好きなバイクスポットに行く
借りたところじゃなくてもOK。そのかわりバイクスポットによっては自転車で埋まっているところもあるので注意。

2.自転車の前輪をストップ台の中に思いっきり入れる
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3.ロックされます
緑のランプになって、ランプが消えたら自転車を引き戻そうとしてみてください。
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ロックされていたらOK。
あとはバイバイして大丈夫。




また借りる方法

1.バイク
スポットに行く

2.クレジットカードを入れる
300分25ドルの場合はクレジットカードを入れます。そしたら残り時間が出てきて、その時間内ならそのまま利用できます。

3.ナンバー発行

「新しい乗車コードを発行する」を押す。
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4.好きな自転車を取り出す

慣れたら日本語にしなくてもイケると思います。




自転車に乗る際の注意
さて、ここからが一番読んでほしいところ。

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公式マップの裏面に注意が書いてあります。要約すると・・
・交通ルールと信号守ってね。
・右車線で車とおんなじ方向に進もう。脇が狭すぎの時は思い切って車道の真ん中走ってね。
・ダウンタウンとワイキキは歩道走っちゃだめよ。
・ベルは周囲に存在を知らせるために使ってね。
・一列で走ってね。
・万が一のためにヘルメットをおすすめ。


基本的に高校一年生から車の運転ができるハワイは車社会なので車の交通ルールが若い人にも女性にも根付いています。
自転車だから・・・という理由は非常に危険です。自転車も車両扱いですので多くを自動車のルールが適用されます。


以前、ハワイで自転車に乗るときの注意点を書いた記事があるので読んでみていただければ嬉しいです。
<サイクリングの注意点はこちら>



自転車であれ自動車であれ事故は多かれ少なかれお互いに原因がありますよね。
また、人間の操作するものですからみんな完ぺきではありません。もらい事故も想定した運転を日本でも習うはずです。
車の流れや交通ルール、そして車を運転する立場をわかっていれば事故は防ぐことができますし、逆に想定外の動きをすれば事故を誘発します。



アメリカと日本の交通ルールの違い
ここでは特に日本とハワイでの交通ルールの違いを簡単に書きます。

1.右側通行
はじめは一番これが怖いですよね。これはもう慣れしかないのですが、走っていると知らず知らずのうちに慣れると思います。


2.赤信号で右折OK

ハワイはアメリカなので多くの交差点で赤信号でも一時停止し、安全確認して右折OKです。


3.先左折信号

日本では先に直進で最後に右折信号が点灯、そのあと交差する信号が青になりますよね。
アメリカは逆。先に左折信号が点灯。

やりがちなのは「交差する道路の信号が赤になった!さぁ行くぞ!」って行って「左折してきた車にどっかん!」。
歩行者信号は実は「止まれ」、あっちが「止まれ」になったからこっちは「すすめ」だと思ってしまうパターンです。気をつけましょう。


4.自転車で車線を逆走
ハワイでは車道を逆走している自転車をほとんど見かけないので、逆サイドからくる自転車にすごく恐れを抱きます。自分だけかな?


5.歩道オラオラ
アメリカでは自転車よりも自動車よりも歩行者が優先です。歩行者が急ぎよけるのが当然という意識はやめましょう。




考慮しても良いと思うケース
1.歩道走行
交通量が激しく狭い道路は歩道に逃げてもOKです(ワイキキ・ダウンタウン以外のみ)。そのかわり歩行者優先です。バイクレーンがあってもマッカリー (マップのオレンジのエリア)などは怖いので多少考慮してもいいのでは?

2.車の左折レーン問題
左折したいときに無理に車の左折レーンに行く必要はないです。
むしろ危ないので、横断歩道を2段階で渡ると安全です。



気をつけたいスポットやケース
1.ワイキキ
歩道走行NGです。マップのピンク色のエリアです。ハワイの道路は裏道でもほとんど歩道が付いていますが、ワイキキはNG。アラモアナセンター敷地内の歩道もNG。
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2.ダウンタウン市街
歩道走行NGです。マップの赤色のエリアです。海側はOKですがアロハタワー隣のショッピングセンターはNG。ただ、市庁舎(ホノルルハレ)からフォートストリートまで走行可能な遊歩道が公園内に通っています。
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3.ダウンタウンフォートストリート

走行NGなので降りて押します。
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4.ちょっとならという意識
施錠チェーンあるからちょっとならって置いて買い物しようとか写真撮りのために離れるのはやめましょう。私もやりかけましたが1,200ドルの天使がダメよと語りかけました。


5.危険エリア
ハワイにこれといって危険エリアはありませんが、カカアコのウォーターフロントパークの一部やカリヒ地区の一部にはホームレスさんがたくさんいますので、うろうろしない方がいいかもしれません。
どちらかというと時間帯に注意し、夕方にはワイキキにもどれるようにしましょう。


5.熱射病
意外と無理しちゃいます。水ボトルをもって余裕のあるサイクリングを楽しみましょう。



もし壊れたら
これを書いている記事が少ないので書きます。
想定は「観光客目線」。

bikiの連絡先にメール、もしくは電話しましょうなんて無理。相手は英語しか話しません。一歩間違えば罰金になりかねません。
まず、「時間」「場所」「どういう壊れ方」「どうのようにしていたら壊れたか」などをメモします。近くのバイクスポットに停めて、出来るだけ頼れる人に伝えましょう。
「できるだけ頼れる人に」というのは例を上げればいろいろありますので、個人的にはここで書かない方が良いと思うので書きません。ごめんなさい。

万が一盗まれたり、完全に自分が悪い破損の場合、1,200ドル (約12万円)も取られちゃいます。高すぎでしょ。



事故ったら
これは遭ってみないわからないのですが、とにかく落ち着くことです。
旅行保険に入っている場合は、旅行保険会社に連絡、観光会社経由 (ツアーなど)で来ている方は、観光会社にも連絡します。
常に「時間」「場所」「誰がどうなった」「今の状態」「相手の身元」を記録しましょう。
そしたらきっと大丈夫。



アプリ
アプリもあります。
アプリではバイクスポットの場所やバイクストップにどれだけ自転車があるかまでわかります。
以前、クヒオアベニューとシーサイドアベニューで借りようと思ったら、1台もなく、
しかもハイアットリージェンシーホテル横に停めようと思ったら全部埋まってて、ワイキキビーチ前も全部埋まってたことがありました。
でも私はアプリを使っていません。



私はハワイで車も自転車もかなり乗っているのですが、気になることはそれくらいかなぁ。

無理をしなければきっと安全なサイクリングが楽しめるはずです。
ぜひぜひbiki使ってみてくださいね。


公開日:2017/10/15
更新日:2019/11/12