玲奈と珠理奈~20歳~ 前編 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

玲奈と珠理奈 ~20歳~

 

 

もうすぐ私は20歳を向かえる。

 

新しい事務所もきまり、

 

私は決意も新たに仕事を励むつもりだ。

 

わが愛しの玲奈ちゃん、

 

なんと今年映画が5本すでにきまっており

 

ドラマも春からはじまり、まさに絶好調なんだ。

 

もし、私が卒業しても玲奈ちゃんほど

 

女優の仕事があるのかといえば、

 

それはかなり現状厳しい気がする。

 

このままではいけない・・・

 

私はあせりがこみあげてきたんだ・・・

 

「玲奈ちゃん、凄いよね・・・

なんか、どんどん差をつけられた気がするよ」

 

私はレッスンの休憩時間

 

真那と机に向かいどおしで座りながら話していた。

 

「だって、玲奈はもう女優活動中心に動いているんだから。

珠理奈はアイドルでしょ!比較するのがおかしいよ」

 

「でも、私が卒業して女優活動しても

玲奈ちゃん程仕事があるかなぁ・・・」

 

「大丈夫だよ、珠理奈ならすぐに人気女優になれるよ」

 

 

真那は優しい。

 

気休めなのはわかるけど

 

彼女の優しさに私はどっぷりつかりたくて

 

私は真那に甘えていた。

 

「そうだね、ポジティブになるよ。

それに玲奈ちゃんの活躍は素直に嬉しいし!」

 

「最愛の人が最大のライバルだったからね・・・

貴方達の関係ってほんと面白いね」

 

そうだ、玲奈ちゃんは最大のライバルだったんだ・・

 

でも、玲奈ちゃんの卒業で私は

 

寂しさの余りに愛おしさが

前面に出てしまっていたのかもしれない

 

やっぱり、自分をもっと磨いていく為には

玲奈ちゃんを再度ライバルと認識したほうが

いいと思えたんだ。

 

 

 

 

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