翌朝、玲奈と珠理奈は何時も通りに二人乗りで学校へ。
今は12月、真冬である。
珠理奈は玲奈の腰に手を回し背中に顔を密着させる。
「温かい!玲奈ちゃんの背中!温かいよ~~」
「ちょっと、珠理奈!運転し難いよ!」
そう言いながら玲奈は満面の笑みを浮かべるのだった。
やはり、今の関係を壊れるかもと考えると
とても告白なんてできないと考える玲奈であった。
「玲奈ちゃんは何時名古屋に帰るの?」
「22日が終業式だから23日にかえるつもりなの・・」
「そっか・・・じゃあ、無理か・・・」
「え・・・なにかあるの?」
玲奈はブレーキを踏んで自転車を止めて
振り向いて聞いたのだ。
「実は映画のチケットが手に入ったんだ・・・
しかも24日なんだ。一緒に行く人探していたんだけど
玲奈ちゃんも無理か・・・・」
「行く!!大丈夫!帰るのを遅らすから!
行きたいよ!映画!」
玲奈は振って湧いたこのチャンスを逃すまいと思ったのだ。
「ほんと~よかった!」
「で、どんな映画なの??」
玲奈は再び自転車をこぎだした。
「スターウォーズだよ!」
「え??よく、チケットが手に入ったね!」
「雑誌の懸賞に応募したらあたったんだ!」
「楽しみだね!」
毎年、クリスマスイブは実家で部屋にこもっていたのが
今年は珠理奈と映画に行けるのだ。
そう思うと玲奈は幸福感で満ち溢れていた。
じゅりれな小説
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