玲奈は深呼吸してから言葉を発する。
「私は、珠理奈が大好きです!
あなたなしでは生きていけません。
お願いです。私とつき合ってください!」
玲奈は大声で告白して一礼した。
珠理奈は突然のことで目が点になっていた。
「ほら、答えたらんかい!
玲奈が勇気をだして
みんなの前で告白したんやから。」
珠理奈は頷き、ゆっくりと玲奈の元へ歩きだした
そして、全速力で玲奈の元へ駆け寄る。
「玲奈ちゃん・・・いいの?私でいいの?」
「うん!珠理奈のことず~と思っていたの。
私が意気地無しだから、
沢山の人に迷惑かけたわ。
でも、やぱっり珠理奈が大好き。
これからも一緒にいて欲しいの。」
その言葉に珠理奈は玲奈を強く抱きしめた。
「うん、約束する。絶対に傍から離れないから・・」
二人は見つめ合った。
珠理奈は右に首を傾ける。
すると玲奈が首を横に振り口を開く。
「私キスは左利きなの!
だから、首は左に曲げて。」
「え??本当にそうなんだ?」
珠理奈は首を左に曲げる
玲奈もまた左に曲げて静かに珠理奈と
唇を重ね合わせる。
そして、二人はきつく抱きしめ合う。
「こら~~いつまでやっとんね!
見てるこっちが恥ずかしいわ!
もう、今日は練習やめて早くかえり!」
「うん!ありがとう。いこ~玲奈ちゃん!」
「うん!」
珠理奈は玲奈の手を握り、。
二人で部室へ走っていった。
そして、着替えた珠理奈は
玲奈と一緒に自転車置き場へ!
玲奈の後ろに珠理奈が座り、腰に手を回す。
「久しぶりだなあ~~~この感触!」
「なんか、やらしい言いかただなぁ~」
玲奈は自転車をこぎ出した。
そして、学校と寮の中間地点ぐらいだった・・・
玲奈はブレーキをかけて自転車を止めた。
「どうしたの?玲奈ちゃん?」
玲奈は上半身を捻って
珠理奈の唇を奪いにいく。
珠理奈もそれに応えて体を前のめりにする。
自転車の上で唇を重ね合わす二人。
「ダイスキ・・・」
「私も玲奈ちゃんがダイスキ!」
夕陽が二人のシルエットを壁に映し出し
“二人の付き合い始めた記念写真だよ”
と言ってくれているようだった・・・