キスだって左利き ―戻れない二人―20(終) | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

玲奈は深呼吸してから言葉を発する。

 

「私は、珠理奈が大好きです!

あなたなしでは生きていけません。

お願いです。私とつき合ってください!」

 

玲奈は大声で告白して一礼した。

 

珠理奈は突然のことで目が点になっていた。

 

「ほら、答えたらんかい!

玲奈が勇気をだして

みんなの前で告白したんやから。」

 

珠理奈は頷き、ゆっくりと玲奈の元へ歩きだした

 

そして、全速力で玲奈の元へ駆け寄る。

 

「玲奈ちゃん・・・いいの?私でいいの?」

 

「うん!珠理奈のことず~と思っていたの。

私が意気地無しだから、

沢山の人に迷惑かけたわ。

でも、やぱっり珠理奈が大好き。

これからも一緒にいて欲しいの。」

 

その言葉に珠理奈は玲奈を強く抱きしめた。

 

「うん、約束する。絶対に傍から離れないから・・」

 

二人は見つめ合った。

 

珠理奈は右に首を傾ける。

 

すると玲奈が首を横に振り口を開く。

 

「私キスは左利きなの!

だから、首は左に曲げて。」

 

「え??本当にそうなんだ?」

 

珠理奈は首を左に曲げる

 

玲奈もまた左に曲げて静かに珠理奈と

 

唇を重ね合わせる。

 

そして、二人はきつく抱きしめ合う。

 

「こら~~いつまでやっとんね!

見てるこっちが恥ずかしいわ!

もう、今日は練習やめて早くかえり!」

 

「うん!ありがとう。いこ~玲奈ちゃん!」

 

「うん!」

 

珠理奈は玲奈の手を握り、。

 

二人で部室へ走っていった。

 

そして、着替えた珠理奈は

 

玲奈と一緒に自転車置き場へ!

 

玲奈の後ろに珠理奈が座り、腰に手を回す。

 

「久しぶりだなあ~~~この感触!」

 

「なんか、やらしい言いかただなぁ~」

 

玲奈は自転車をこぎ出した。

 

そして、学校と寮の中間地点ぐらいだった・・・

 

玲奈はブレーキをかけて自転車を止めた。

 

「どうしたの?玲奈ちゃん?」

 

玲奈は上半身を捻って

 

珠理奈の唇を奪いにいく。

 

珠理奈もそれに応えて体を前のめりにする。

 

自転車の上で唇を重ね合わす二人。

 

「ダイスキ・・・」

 

「私も玲奈ちゃんがダイスキ!」

 

夕陽が二人のシルエットを壁に映し出し

 

“二人の付き合い始めた記念写真だよ”

 

と言ってくれているようだった・・・

 

 

     ―FIN―

 

       

 

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