そして、偶然にも私の働く店に
店が一番暇な15時頃に
翔平さんが客としてやってきた。
私は懐かしさと苦い思いが同時に感じたが
昔とちがって強くなった私は
平静を装って、注文をとりに行く。
翔平さんは私の顔を見て驚いた。
「ご注文は??」
「ホットコーヒーを1つ」
「かしこまりました。」
「久しぶりだね。玲奈。」
「はい。ご無沙汰してます。」
私は注文を通し、すぐに出来上がったコーヒーを
翔平さんに運ぶのであった。
「お待たせしました。」
私はコーヒーを翔平さんの手前に置いた。
「玲奈・・・5分だけ話を聞いてくれないか??」
「すいません。仕事中ですから・・」
「違うんだ。言い訳したいんじゃない。
本当の真実を伝えたいんだ。」
翔平さんは真剣な目で私を見つめた。
真実って・・・
翔平さんが私を裏切って
珠理奈とつき合ったのが真実じゃないの??
私は興味を示してしまい
翔平さんの前に座ったのだ。