玲奈と云う女12 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

時がすぎて行き、クリスマスイブの

一週間前を向かえていた。

 

その日の夜私は一人、

部屋で紅茶を飲みながら本を読んでいた。

 

ドアのノックの音がする。

 

「誰ですか?」

 

「私・・・珠理奈・・・」

 

あれ?たしか今日は、

野村君のマンションに泊るって

聞いたんだけどどうしたんだろ?

 

私がドアを開けると

 

珠理奈は勢いよく私に抱きついてきた。

 

そして、号泣する。

 

「どうしたの?珠理奈・・・なにがあったの」

 

だが、珠理奈は泣き崩れるだけだった…

 

やがて、泣き止んだ珠理奈を

私はテーブルに誘導し、

ホットコーヒーを入れて珠理奈に差し出す。

 

「温かいから、飲んだら落ち着くよ。」

 

「ありがとう。玲奈ちゃん」

 

珠理奈はコーヒーに一口飲んだ。

 

「修平…好きな人ができたから

別れて欲しいって・・・」

 

「え……??」

 

「もう、マンションには来ないでくれって・・・」

 

珠理奈は再び泣き出した。

 

「なにそれ・・・非道いよ!

珠理奈のこと大切にするって言ったのに

非道すぎるよ。」

 

私は立ち上がり珠理奈の傍に立った。

 

珠理奈は私に腰に抱きつき泣きじゃくったのだ。

 

珠理奈をこれだけ傷つけた野村君を

私は許さない・・・