サヨナラの眼差し3 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

玲奈は作業服に身を包み足早に

雑居ビルをでた。

 

すると左横から走ってきた金髪の女性とぶつかったのだ。

 

「いた~~~い!!気をつけてよ!」

 

女性は尻餅をついていた。

 

「何言ってるの!

あなたがぶつかってきたんでしょ!」

 

玲奈は倒れはしないでいたが

右腕に痛みを感じていた。

 

「あ・・・ごめん!」

 

そう言って、女性は玲奈が出てきた

雑居ビルの階段の裏手に身を潜めた。

 

その10秒後だった・・・

 

2人組の若い男性が走ってきた。

 

「いま、この辺に金髪の若い女性を

見なかったか・・・」

 

玲奈はそれが階段に隠れている

女性だとすぐに理解した。

 

「先ほど、あちらの方に走っていきましたけど!」

 

玲奈は男達が走ってきた進行方向を指で差した

 

「あっちか!おい、いくぞ!」

 

男達は血相を変えて走り去った。

 

それを見ていた女性は姿を現した。

 

「ありがとう!助けてくれて!

私の名前はジュリナ。あなたは?」

 

「名乗るほどでもないわ!じゃあね!」

 

玲奈はそう言って、去ろうとした。

 

すると、ジュリナは玲奈の手を掴んだ。

 

「ねえ、お願いがあるんだけど!!」

 

「ちょと、なに??離してよ!」

 

玲奈は手を払いのけようとした。

 

「ここで会ったのも何かの縁でしょ!

ね!お願い!!」

 

玲奈は係わりたくないはずなのだが

このジュリナの屈託のない笑顔をみていると

断ることが出来なかった。