Takekida's log

千里の道も一歩から

自動運転を巡る半導体レース

2018-05-25 01:04:47 | What`s new ?
Intel and Mobileye take us on an autonomous lap of Jerusalem


最も注目される技術分野の一つである自動運転。なにしろ安全性というのが最優先に考えられるため実現は簡単なことではありませんが実現すれば大きく社会や仕事の在り方にも影響を与えるものだと思います。その世界でもPCと同じように半導体が革新の隠れた主役になっています。自動運転の前の段階であるADAS(アシストシステム)では日産のプロパイロットなど単眼カメラによるADAS技術でイスラエルのMobileEyeが一世を風靡しました。ですが自律できるレベル3以降の自動運転向けの技術では自動車単体では実現できず、データセンターにあるクラウドサーバ、LTEや5Gなどの通信網との連携からのフィードバックと状況に応じた判断と実行が必要とのことで膨大な画像処理と深層学習の並列処理が要求されGPUを駆使するアメリカのNVDIAが優位に立っている状況です。NVDIAの技術はEnd to EndのDNN(Deep Neural Network)と言われるもので、車載カメラの映像という入力から人工知能(AI)が車の操作(アクセル、ブレーキ、ハンドルなど)を操作するシステムのことで非常に高速に情報処理が求められるシステムです。MobileEyeもIntelの傘下となり対抗しようとしてます。 動画は12台のカメラとセンサーを搭載した自動運転車をエルサレム周辺の高速道路で数回テストしたもの。イスラエルの高速道路上での渋滞中の車の動き、車線変更などがこなされている様子が公開されています。結構、見た感じは白線など薄くなっていたり、どこを進行すればよいのかあいまいな場所もあり、難しそうに見えるところもあったのですがそつなくこなしているように見えます。 MobileEyeの新たな武器として期待されるのが高精度地図用のデータ圧縮技術「REM(Road Experience Management)地図が常に利用者によってリアルタイムUpdateされ、それを相互利用できるというシステムになります。まさに自動運転の時代は戦国時代の様子。クルマメーカも必死ですが技術は完全内製できないだけにいかに強力なタグが組めるか陣営争いにもなりそうです。 自動運転が完成すると運転手という仕事は消えていくのでしょうし、渋滞も解消されるのだと思います。自分がそんな車に乗るのはまだまだ先のことなのでしょうが今後の展開に期待です。究極には自分で運転することはなくなるとかになるのかもしれませんがやっぱ車を運転する楽しみというのは少なからずあるのでその余地はどこかに残しておいてほしいなと思います。(基本的には緊急時対応考えると免許制度がなくなることないと思いますが)


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