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夜にアップしたこちらのエントリー
日本の体調不良
https://ameblo.jp/tadashi-hiramatz/
《「今でなければもっと悪くなるから」と選挙をしたのでは「もっと悪くなる」を継続させることになってしまいませんか?
悪い状況を自ら用意するような政権が勝機をつかむことになっている。》
読み返してみると自分で考えた以上に恐ろしい状況ではないかと、さっそく風邪をひきそうです。
悪い状況を政権自らが用意し、その克服を掲げて選挙戦を行って勝つ。
自覚的ではないにしろ、経済の良くならない状況。
日本に責任があるわけではないにしろ、北朝鮮危機の真っ只中。
安倍総理は後者を念頭に「国難突破解散」と銘打った。
前回で振り返ったように、解散総選挙を「今なら勝てる」「今やらないともっと状況が悪くなる」として行うことが状態化(経路化)して、選挙そのものが目的になり、選挙後の状況は悪くなり続けています。
特にデフレ転落後(橋本政権以降)はその傾向が強まっています。
誰しも、悪い状況が継続してさらに酷いことになるとわかれば、考え方や方法の再検討および変更を決断します。
当然、何が状況を悪くしているのか精査して原因を突き止め改善策を実行しなければ決断した意味などないに等しい。
繰り返し書いているように、安倍総理は良くなっていない経済状況を「良くなっている」と胸を張っています。
これでは経済状況が改善する見込みはないといえます。
実際、消費税10%増税は消費を減らし、デフレをさらに長期化させるでしょう。
一部を教育などの投資に使うとしても微々たるもので、景気回復に寄与するとは思えません。
そもそも、投資拡大をするなら国債を発行すれば良いのだし、経済活動を好循環させたいなら各種の減税を行えば良い。
要するに財政拡大です。
この考えは、どうやらゼロです。全政党ゼロです。
安倍総理が自ら設定した「国難」の定義は北朝鮮危機なのですが、これは日本が独自に自主的に解決できることではありません。
「国難」を突破すると解散総選挙の条件を自ら用意したものの、(たとえ自民党が単独過半数をとっても)自主的には克服できないのだ。
自主的に克服するには憲法第九条の第二項「交戦権の否認」を削除する必要があります。
いくら自衛隊を明記しても状況は変わらないのですからね。
北朝鮮危機はアメリカ、中国、ロシアの動向で明暗が決まります。
おそらく「解決未満」がなされ、これまで通り明暗どちらでもない薄暗さが続くのでしょう。
北朝鮮問題は解決されてしまうとこの三国のどこかまたは全部が多大な損をしますからね。
北朝鮮問題で損害をこうむっているのは日本ですが、自力で解決あるいは三国に解決を促す「力」はないのです。
11月のトランプ大統領の動向には注目していますが過大な期待は禁物です。
まとめると
安倍総理は
経済の危機的状況をご認識でない。
国防は結局アメリカ次第。
というわけで
安倍総理が自ら用意した「国難」という戦後最悪の物々しい状況。
選挙後、「国難」は(他力依存で)回避できるかもしれないし、「国難」より酷くもならんでしょう。…なったら責任問題ですが。
どの党が勝とうが、仮に自民党が大勝しても、今が危機だとすれば「国難」よりはマシな状況になるってだけです。
つまり、安倍総理が掲げた「国難突破解散」は
今より悪くなる
ことがほとんど決定している解散総選挙と言えるでしょう。
次に解散総選挙する時にはどんな最悪を用意するんでしょう。
そう考えると薄ら寒いを通り越して恐ろしくなりませんか?
鬼が笑うのを承知でこれを言っておきます。4回目かな?
今年は来年より良い年になることでしょう。(@中野剛志さん)