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しんさん、こんにちは!

夏頃に質問させて頂いた者です。
 

先日、とある港湾部の石炭埠頭にて
やっとシーバスと呼べるサイズのものを
釣り上げることが出来ました。

しかし、それからボイルやベイトを
追い掛けて釣りをしているのですが、
活性がどう考えても高い状態で、
バイトもリアクションもあるにも
関わらずフッキングしても全く乗らず、
なかなか釣り上げることが出来ません。

どのような事が原因なのでしょうか?
 

また、この季節の釣り方の方も
ご教示下さい。

 

よろしくお願いします。
 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

考えられる可能性は2つ

こんにちは、しんです。
 

おや、あなたは。

お久しぶりです。
 

再びのお問い合わせ、
ありがとうございます。
 
 

さて、
すっかり秋ですね。
 

いろんな魚達が活気づく
ハイシーズンです。
 

シーバスにとっても
いろんなベイトが豊富に居る
よりどりみどりなおいしい時期。
 

ですが、そのおいしい状況が
シーバスフィッシングを面白く、
また難しくもします。

 

何故ならシーバスという魚は
ベイトを偏食するから。
 
 

秋という季節を釣りきるには
始めたばかりの状況とは違って
さらに高いレベルで釣りを
組み立てていく必要があります。
 

今回はその次のステージへと
進む時のヒントとなるものを
いくつか解説させてください。
 
 

じゃ、さっそく。
 
 

まず、バイトがあった時に確認して
頂きたいのが、その手応えの正体が
確実にシーバスのものであるかどうか?

 

この時期にありがちなのが、
けっこう強い手応えが出ているにも
関わらず、どんなに合わせても
乗らないというパターンです。
 

今の時期の港湾部には様々なベイトが
混在していて、中でも厄介なのが
ボラとコノシロという
サイズの大きなベイトたちです。
 

これらのベイトはルアーがベイトに
当たっただけでも結構な手応えが
あなたの手元に伝わってきます。
 

そう、
まるでシーバスのアタリのような。
 
 

さらに厄介な事に、このボラと
コノシロというベイトはその時の
状況やルアーにもよりますが、実は
ルアーにバイトしてくる事があります。

 

ですからシーバスの姿が目視で
確認できていないと、そのバイトが
シーバスのものだと思い込んで
ルアーを投げ続けるという事に。
 

こんな恐ろしいことが色んな
地域で起こっていたりします。
 
 

今回の場合は、

“シーバスのバイトもリアクションも”

とお問い合わせ文に書かれていた為に
リアクション、つまりシーバスの
チェイスを見たと解釈出来るので
大丈夫だとは思います。
 

ただシーバスは居ても、シーバスに
ルアーを見切られていてバイトして
来ないけどボラはアタるという
一番厄介なパターンも考えられます。
 

ですから、そのバイトが本当に
シーバスからのものなのかという
考え方を常に頭に置いておいて
頂けると惑わされにくくなります。
 

さらに、

ルアーフィッシングの基本である
“魚の居るところにルアーを通す”
という事を第一に考えるのが
いい感じですね。
 

これらの根本的なところがしっかりと
クリア出来ているという前提で、
考えられる2つの可能性
見ていきましょう。
 
 
 

ひとつ目の可能性はルアーの
レンジが合っていないという事です。

 

あなたのおっしゃるように
間違いなく活性は高いんですが、
ベイトに逃げられても他にいくらでも
エサは居るのでシーバスは案外冷静。
 

このようにベイトだらけな状況下では
シーバスは単純に目立つベイト、
又は補食しやすいベイトから
先に狙って食べていきます。
 

そのため、例えば補食しやすい
レンジを泳いでいるベイトが居た場合
すぐ近くをルアーが泳いでいても
無視されます。
 

そして、ルアーのレンジが
このシーバスの補食レンジに合って
いないと多くの場合はショートバイト、

つまり、アタッても乗らない
バイトになってしまいます。
 
 

ですから、ルアーのレンジをしっかりと
シーバスの補食レンジに合わせて
あげる必要が出て来ます。
 

これは、1メートル下とかいう
アバウトなものではなく、数センチ
単位
で合わせていかなければならない
事もあるほど繊細なものです。
 

やり方としては、表層から少しずつ
数センチ刻みでレンジを下げていく
方法がやりやすいです。
 

ンジを考えたルアーローテーション、
そして数センチ下のレンジを
通しているというイメージをもって
リトリーブする事が重要ですね。
 
 
 

もうひとつの可能性は
ルアーが合っていないという事。

 

このルアーが合っていないというのは
レンジ以外のすべての要素の事です。
 

波動の強弱、
ルアーのアクションタイプ、
ルアーの大きさ、
ルアーのカラー、

の事ですね。
 
 

その時シーバスが補食している
ベイトの出す波動が大きいか小さいか
 

これを考えてそれに近い強さの
波動を持つルアーをチョイスしていく
必要があります。
 
 

ルアーのアクションによって
水の中で出る波動の質が変わります。
 

シーバスはこの違いも感覚で
読み取る事ができます。
 

アクションとは、ウォブリングとか
ローリングとかヤル気スパークリング
とかの事です。(笑)
 

の波動の質がその時シーバスが
偏食しているベイトの出す波動と
大きく違うとショートバイトに
なったり見切られたりします。
 

偏食とは、例えばイナッコとサッパと
イワシとサヨリが居る中で、シーバスが
イワシだけを偏って食べる事です。
 

この波動の質も考えてルアーを
チョイスする必要があります。
 
 

ルアーの大きさですが、これは
ベイトサイズに合わせるのがいいです。
 

手順としては、まずシーバスが
偏食しているベイトを予想します。
 

そして、そのベイトのサイズに
ルアーの大きさを合わせます。
 

さらにそこから、少しだけサイズを
大きくするのも有効な手段です。
 

何故なら、少し目立つからですね。
 
 

次はルアーのカラー。

これはこれらの中では最も
気にしなくていい要素です。
 

そして、最も難しい要素でもあります。
 

水の透明度、ルアーのレンジ、
シーバスのレンジ、フィールドの状況、
天候、潮まわりなどに左右されます。
 

カラーをしっかりと合わせられれば
爆釣出来る可能性は上がりますが、
ここは物凄く難しいところで
しかも少々ズレていても釣れます。
 

まともに解説していたら本が一冊
出来上がりそうなほどのデータ量に
なってしまうので細かい解説は
割愛させて頂きます。
 

ですが1つ大事なことをあげるとすれば
シーバスが水中から見た時に
そのルアーがどう見えるのか

これを考える事が重要になります。
 
 
 

つまり、シーバスが乗らない。

そしてショートバイトになる原因は

ルアーのレンジが合っていない
ルアーが合っていない

という、この2つの可能性が
大きく関わっていると考えられます。
 
 
 
 

夜を中心に攻める

それでは、秋の釣り方の重要な
ところに入っていきましょう。
 

前回、回答させて頂いた時に
明るい時間帯のデイシーバスが
オススメだとお話させて頂きました。
 

ですが、今まさにタイドリバースの
真っ最中で夏の潮が冬の潮に変わる
時期の終盤になります。

 

もうすでにそうですが、もうじき
昼よりも夜の方が大きく潮位が
下がるようになります。
 

夏場とは反対に夜の方がシーバスの
活性が上がって、そこに夜という
シーバスを釣るのにかなり大きな
複合要素が加わります。

 

ですから、これからは夜の釣行を
軸に楽しんで頂くとシーバスに
出会える確率が大幅にアップします。
 
 
 

そして、秋という季節ですが
年間を通してシーバスの補食ベイトの
種類が最も多い時期
でもあります。
 

今、思い付くだけでも

サッパ
サヨリ
イナッコ
ボラ
イワシ
コノシロ
ハゼ
マイクロベイト
ヒイラギ
ヒイカ

これだけの種類のベイトが混在して
その上どれかのベイトをシーバスが
偏食します。
 

そう、まさに日替わり定食のように。(笑)
 
 

ですから、秋の釣り方のキモになるのは
“その時シーバスが偏食している
ベイトの種類を特定する事”です。

 

まずは補食ベイトを予想する
事から始まります。
 

そして、それが予想出来たら
それに対応したルアーをキャストして
答え合わせをしていきます。
 

こうやってシーバスの補食ベイトを
特定していきます。
 
 

参考までにどんなルアーが
どのベイトに対応出来るかというと、

コノシロならバタバタ泳ぐルアー。
ウォブリング系の大きなルアーで
バイブレーションの強波動でも
代用できます。

ボラならローリング主体の大きいヤツ。

イナッコならサイズに合わせた
ローリング系のルアー。

サヨリなら細長いアクションも
波動も弱いルアー。

サッパならウォブリング系の
フラッシングが強烈なヤツ。
小型の鉄板バイブでも代用できます。

イワシならタイトロールアクション。
ボイル時は小型のバイブのリフト&
フォールでも代用できます。

マイクロベイトは小さなルアー。
ブレード系のルアー。
小さなシンペンの連続トゥイッチ
でも代用できます。

ハゼはローリングベイトと
バイブレーション。

ヒイラギはバイブレーションと
鉄板系バイブレーション。

ヒイカは動きの鈍いミノーや
シンペンでスローシンキングか
サスペンドタイプ。
 

簡単にザックリと言うと
こんな感じです。
 
 

つまり、補食ベイトを特定するのが
最も重要になるというのが
秋の釣り方の特徴ですね。
 
 
 
 

まとめますと、

シーバスが乗らないのはルアーの
レンジ、又はルアー自体がその時の
状況に合っていないためにショート
バイトが起こっているという事。

 
 

そして、秋のシーバスフィッシングは
シーバスの居場所を特定する事と
補食ベイトを特定する事が最も重要な
要素になってくるという事。

 
 

さらに、ルアーたちの個性についても
よく知って頂いて、夜の釣行を主体に
攻めていって頂けると
いい感じだという事ですね。

 
 
 

さて、いかがだったでしょうか?
 

今回もまた、
なかなかの長文ですみません。
 

良かったら参考にしてみてくださいね。
 
 

いい機会ですので、ベイトたちの
個性特徴やルアーたちの個性特徴

ついて勉強してみてくださいね。
 

そうすれば、より一層シーバス
フィッシングを楽しめると思います。
 
 
 
 
 

それでは、グッドラック!