生コンに花が咲く | 好感度ゼロ上等のクセが強い不動産ブログ

生コンに花が咲く

体調が戻り切らないままに3連休に突入です。

 

まあ、休養中もなんだかんだと毎日数時間は仕事してましたが、リフォーム現場にはあまり足を運べなかったのでこの連休中はまず現場回りです。

 

久々に生コン打設をしました。

 

みなさん、生コンも凍るってご存知ですか?

生コンだって多量の水を含んでいますからもちろん凍ります。

凍ると表面に氷の結晶が生じて「花が咲く」と言います。

コンクリに花が咲いちゃうともうどうしようもないです。

ジェットヒーターを並べて炊いたって焼け石に水。

そんな日にコンクリ打設を強行してしまった現場サイドの判断ミスということになります。

 

生コンが「凍てる(いてる)」とぼっそぼっその強度の低いコンクリートとなり不良品なのでぶっ壊してやり直しになります。補修とかじゃ直らないです。

 

そもそも、建築基準法には「打設後5日間は気温2度を下回ってはいけない」とはっきり書いてあります。

実際には寒風吹きすさぶ屋外だと4度くらいから花が咲き始めます。

ただ、この時期は竣工を控えた現場が多いですから、特に外構工事とかだと突貫だし「構造体じゃないからまあいいか」ってかんじで土間コン打ちを強行しちゃうことがあったりします。まあ、気持ちはわかるけど、一度でも生コン凍てさせてひどい目にあうともうやらなくなりますw

 

ちなみに基準法では2度以下でも「特別の措置を講ずるばあにはこの限りではない」とも書いてあります。なので北国では寒中コンクリートというものを用いたりしますが、首都圏だとまずやらないでしょうね。

 

全国展開している大手ゼネコンには寒冷地の支店の現場監督が太平洋側の支店に冬だけやってきます。これを冬転と言います。冬季だけの転勤ということね。私がいた名古屋支店には毎年岐阜の白川郷のほうから若い監督さんが来てましたよ。豪雪地帯ですからね。

 

話は冒頭に戻り、私がコンクリ打設した日のことですが、この日も結構寒かった。なので生コン屋には凍結について考慮した配合をオーダーしておきました。水分量を減らし、スランプ値を建築ではまずやらない8で設定。AE減水材を使いたかったけど高いし、大した量じゃなかったから使用せず。ワーカビリティが落ちて現場で土工さんと左官屋さんはやりにくそうでしたが、おかげで凍てることもなく良いコンクリートが打てました。

 

 

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