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シャルガオ③クラウド9の夕陽/サーフィン帰り、フィリピン人生最大のトラブルに遭った話


シャルガオ2日目、のんびり10時くらいに起きて、そのままサーフィンしにクラウドナインへ。

昨日の感じだとインストラクターなしでいけるんじゃない?と調子に乗り、宿にはサーフィンしに行くと言わず、直接クラウドナインでボードのみレンタルすることに。

インストラクターつけたら1時間600ペソ(1300円ちょい)するし、今日はのんびり好きなだけやりたいから、安くボードレンタル出来るならその方がいいじゃん、という算段。


適当に声かけたサーフショップで、レンタル1日500ペソとのことで、先払いでボードを借りた。

返す時は誰もいないから元の場所へ置いといてって感じ。

借りたボード。
昨日のボードはもっと綺麗だったんだけどな…。

カフェの隣にロッカーがあるので、荷物はこの中へ。
海に出る時、鍵はサンダルを置いた砂の下に埋めといた。←



それから早速海へ。

しかし、予想外の事態。

良さげな波を待っている内に、うかうかしているとすぐに流されて行ってしまって、そこから元いた波のある所までパドリングで戻るだけで大変。

それだけで体力を使い果たしてしまい、もう全然立とうとする力も残っていない…。

昨日は、インストラクターが波が来るまで押さえていてくれて、波が来たタイミングで後ろから押してくれたから、適当にパドリングして、立ってバランス取る事だけやればよかったけれど。

私の場合は、まず背筋と腕力鍛えなきゃダメだなこれ。

波に乗るにはある程度パドリングで勢いつけなきゃだめそうだし。


結果、今日もケチらずインストラクターつけて、押してもらわずにパドリングから自分で出来るように訓練してもらった方がよかった。


途中、すぐ側のCafe Ronaでお昼休憩。

ジョリビーみたいな形のパンケーキ出てきた。


1時間ほど休憩して、また海へ。

でもやっぱりもう肩や腕が疲れ果てててまともにパドリングできず、また流されて、一生懸命元の場所へ戻って来て…。



やっぱ今からインストラクター呼んでこようかな…でも疲れたな…と思っていたら、アメリカ人のおじさんが助けてくれて、元の場所まで押してくれて、なぜか練習にまで付き合ってくれた。

カリフォルニアから、可愛い娘さんと1ヶ月くらい休暇で来てるらしい。

それで結局またボードを後ろから押してもらい何度か立てたけど、もう疲れてて自力では出来そうにないから諦めて、今日はもう終了。

その後娘さんは先にホテルに戻るって言って戻っていき、おじさんとボードを返しに行ったついでにバナナシェークおごってくれた。

このアメリカ人の50歳くらいのスタイリッシュなおじさん、実はシングルファザーらしく、口説かれたので逃げて別れた、というオチ。

サーフボード押して助けてくれたのは本当助かった、ありがとうおっさん。




それから、ちょうどいい時間なので、夕日を見ようとクラウドナインの桟橋へ。
日が暮れてきて涼しくなって、桟橋の上にも人がたくさん。


日が落ちかけてからサーフボード抱えて来てる人もちらほら。

サーフポイントの辺り、めっちゃ人がいる。


そして後ろを振り返ると、


ああ、なんてフォトジェニックでインスタバエな風景…。


もしかしなくても、この桟橋って緯線に平行に建てられてるんだな。

綺麗に桟橋の直線上に夕日が沈んで行く。


昼は誰もいなかった水上コテージに、人がたくさん。

桟橋には、サーフィンしてる人をみてる人達。

風が涼しい。

そしてすごい波。

そして、綺麗な夕日…。

上の階へ上ってみる。

サーフィンしてる人達が見える。


更に、最上階の3階へ。

これは控えめに言って最高の景色。


満足した。
サーフィン2日目はなかなか大変だったけど、この景色を見たら苦労も吹き飛ぶ。





そしてクラウドナインを後にし、その辺でバイクタクシー(の屋根ついたやつ)拾って、宿へはあっという間の道のり。



途中、目の前に横からバイクが飛び出してきたけれど、ぎりぎりセーフ。

危なかったーあと0.2秒飛び出してくるタイミング遅かったら思っきり吹っ飛んでたわー。


で終わると思いきや、なぜか飛び出してきた前のバイクがスピード落として道の脇に寄せて止まる。

なぜか私の乗ってるバイクもその後ろに止まろうとする。

ぶつかってないのに、なぜか。

2人して静かに一瞬何か言い合ってたから、たぶんセブアノで悪態ついてたんだと思うんだけど、(まぁあんな急に飛び出してきたら気をつけろよくらいは言うだろうが)

向こうのバイクの男がバイク降りたと思ったら、こっちに向かいながら懐から包丁くらいのサイズのナイフを取り出し向けてきた。


おいおいおい勘弁してくれよ、という状況。

周りには他に人は見えない。

ナイフを見て、こっちのバイクタクシーのドライバーは、まだ完全に止まってないバイクをガッターンと倒して慌てて逃げてくから、乗っていた私は投げ飛ばされる。

転がり落ちて、あちこち打ったり擦りむいたり、全身痛くて動けない。

ナイフが出てきてびびったけど、フィリピン人が無駄に観光客巻き込んで殺すことはほぼないし、とりあえず動けるようになるまで転がってた。



転がってたからよく分からないけど、私の乗ってたバイクのドライバーを追いかけて行ってたらしいナイフ男は、少ししてすぐ戻ってきて、バイクに乗って去って行ったよう。


去って行く少し前、ナイフ男が出てきた横の道から男の子が3人出てきて、慌てて大丈夫?って起こしてくれた。


何が起きてるのかいまいちよく分からず混乱してたけど、起き上がってまず、自分のバッグの中にスマホと財布があるのを確認して、自分も無事だし、一安心。



出てきた男の子の内1人は私の乗ってたバイクタクシーの男を追いかけに行って、後の2人は、心配して病院行くかとか何やら言ってくれてた。


どうやら、ナイフ男はこの子達の友達で、酒で酔っ払って頭狂って家を飛び出してきた所で、私の乗ったバイクとぶつかりそうになって、悪態つかれて腹立って、この流れになったらしい。

そして、後から出てきた3人は、酔っ払って飛び出して行った友達を追いかけてきたら、転がってるバイクと私を目の当たりにしたと。


なるほど。…っていやいやいや、酔っ払って家飛び出したガキがなんでナイフ持ってんねん。


ナイフ男が、後から出てきた3人の友達に、あいつがぶつかってきたんだと、向こうが悪い風に吹き込んで行ったんだろう。

英語が何となくしか伝わらないけれど、どうもこっちのバイクタクシーのドライバーが半分悪いと思ってる節のあるこの子達が、文句言うべきだからドライバーが帰って来るのを待てと言う。

まぁこの子の友達が1人わざわざ連れ戻しに追っかけて行ってくれてるから、そこで待っていた。

別に文句言ったところで逃げたドライバーが私の傷を治してくれるわけでもないのだから、どうでもよかったんだけど。


残って心配してくれている2人がいい子達で、1人はまぁまぁ英語話せるから、気丈に私の話し相手になって状況説明してくれたり、友達のナイフ男の代わりに謝ってくれたり。

もう1人は、私の怪我を見てめっちゃ動揺して声出して泣きだしたと思ったら、三角座りでうずくまって静かに泣き続けてるから、逆に私が大丈夫?って宥めていた。笑

若気の至りで、こんなに友達に迷惑かけちゃいけないよ…。


フィリピンの平和なこんな田舎で、普通の観光客でこんな経験することはなかなかないと思うんだけど、引き強いな私。

友達とかと一緒じゃなくてよかった。

南米とかだったら人生終わってた気がするけど。

こういう避けようのないトラブルもあるよなぁ。


今のところ、セブとマニラで合わせて2年生活していて、危険な目に遭ったりスられたりした事さえ一度もなかったけれど。



結局その後、10分くらい待っても戻ってこないから、別のバイクタクシーに乗って宿へ帰った。



サーフィンで全身筋肉痛+波打ち際でボードぶつけて足に打撲、そしてローカルの喧嘩に巻き込まれて全身打撲+手足に擦りむき傷ってぼろぼろ。

しかし、バイクから転がり落ちた時の肘思いっきり抉られた傷と同じくらい、いやそれよりも、背中のサーフィン焼けの方が痛いのだった……。



続き↓





あゆみ


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