お絵描き随筆家、さちよだよ。








ここ最近、
自分の中の嫉妬と付き合っていて
わかったこと。







みじめさを味わいたくない。
みじめさを感じたくない。

私はずっと、みじめから逃げてきた。







お腹が空いてみじめだから、食べちゃう
お腹が空いてみじめになる前に、食べちゃう

みじめが嫌だから、負けたくない
みじめになるから、負けを認めたくない

比較したくないから
比較して負けたら嫌だから、人に会いたくない


マスター出たのに
成功できなかった自分
成功した後輩
比べたら自分がみじめで許せなかった

後輩に会いに行くなんて
みじめすぎて嫌だった
自分が客になるなんて、ありえない
みじめすぎる

何もしていない自分が
みじめで嫌だった


仲間に入れなかった自分がみじめだった。




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誰も私を知らなくて、みじめだった。

Beトレに行ったら
「ただのお客さんの自分」がみじめだった。

だからまだ、こそこそしてしまう。
「こそこそしてるから、
 人に気づかれないのよねー」
って納得しようとしてる。

「有名人じゃない自分」を受け入れられない。
ださ…。



人に話しかけることが、相変わらずできない。
ああ、この人に今日こそ声かけたいなあ。
でもできない。

相手が私を知らなくて
自分だけ一方的に知ってるとか
みじめじゃん?


気づかないふりをしてしまう自分がみじめ。

人の輪に入れない
ぼっちの自分がみじめ。




あのイベントに行きたいけど、
あの人に会いたいけど
お金がないから行けない。みじめ。

そういえば
「お金がない」って、言えなくなってた。

始めは言いたくないから言わなかったんだけど
いつの間にか、言えなくなってた。

一人暮らしをしてた頃、
実家住まいの友達が
「お金ないから旅行に行けない」
って話してる隣で、
明日にも電気を止められそうな
「お金がないレベル」がやばすぎる自分がみじめで、言えなくなってしまった。





外に出てみたら
人に会ってみたら

美人じゃない自分がみじめだった。
服がださくてみじめだった。
太っててみじめだった。

店を知らなくて、みじめだった。
偏食がひどくてガキみたいでみじめだった。

世間知らずでみじめだった。

キラキラしてない自分がみじめ。

あの人の服、素敵だな。
所帯くさくて
貧乏くさい自分はみじめ。

服に着られてる自分はみじめ。






ああ、みじめだ。





好かれない自分はみじめ。
評価されない自分はみじめ。
知られていない自分はみじめ。
忘れられる自分はみじめ。



周りばかり見て
自分を卑下して
焦って
お腹の中が、冷たくなっていく。






劣等感も
疎外感も
嫉妬もすべて、みじめに集約される。

私は「みじめな自分」を認めたくなかった。
だから一層、劣等感や疎外感や嫉妬を
強く感じてしまうのかもしれない。



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みじめさを感じたくなかった。
「みじめな自分」をバラしたくなかった。
「みじめな奴」だと思われたくなかった。





あー、みじめだな。

アクセス数が伸びなくてみじめだな。
声かけられなくて、みじめだな。
私だけ一方的に知ってて、みじめだな。
人見知りで、みじめだな。

認められなくて、みじめだな。






みじめさを味わうために
昨日は夜道を

「みじめだなぁ」

って言いながら歩いた。






そしてもう、
みじめでいいかー、と思った。







すごい自分も
みじめな自分も
ここにある。
ここにいる。

それでいいか。

それでいいや。




そーいうタイミングなんだなーって
素直に思えた。

必死に、見ないように見ないように
引き剥がそうとしていたみじめさを

感じて感じて、手放すタイミングなのかなー。





ありがとうね、みじめな自分。