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綴って行きたいと思っております。

鶯は何故鳴く

2017年02月18日 | うんちく小ネタ

この話は、私が幼いころ、母が寝物語にしてくれた、

話の一つです。

梅がボツボツ咲き出したので・・・。

 

 

鶯は、春の鳥の中では、良く鳴きますが、

何故あんなに鳴くのかは、余り知られていないような、

気がしますので、書き留めておきたいと思います。



昔々、鶯の兄弟がいて、兄は意地悪のへそ曲がり、

弟はその反対に、気の良い正直者だったんだって。

ある時、兄が病気になったので、弟は一生懸命働き、

自分は粗食に耐え、兄には美味しい、栄養のあるものを、

食べさせていました。

その甲斐有って、兄は元気になってきました。

ところが、元気になってきた兄は、生来のへそ曲がり、

 

「働きもしない自分に、こんな美味い物を、

食わせているのだから、弟はもっと良い物を、

食っていたのだろう」と弟を責めるのです。

弟は、そんな事は無いと、一生懸命話しますが、

兄は聞く耳を持ちません。

弟は、たまりかねて「そんなに言うなら、

私のお腹の中を調べて下さい」

と言うと、兄は本当に弟の腹を切って、

調べるのです。

すると、お腹の中には、芋つるや、野菜くずの様な物しか、

入っていませんでした。

 



それを見た神様は、痛く悲しんで「今日からお前は、

千回鳴いて虫一匹食べなさい、但し、途中で人に

鳴き真似をされたり、姿を見られたら、

最初からやり直しなさい」

それ以来鶯は、人の目に触れないように、

一生懸命鳴くように、なったのだそうです。

 

でもこの話は変です。

この弟は、とても心優しく、兄思いです。

この兄が、一人悪かっただけなのに、鶯全体に罰を与えてしまいました。

どう考えても、兄一人に罰を与えれば済むことですね。

神と言えども万能ではない、ということなんでしょうね。




 




 


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