自分の才能や可能性、狭めてない？

私は、字が下手です。

 

だから、書き初め大会が大ッキライでした。

 

 

新年の登校初日に、提出した全員分が廊下に貼りだされます。

 

登校2日目には、優秀者の作品に金紙が貼られます。

 

 

 

新年に廊下に貼りだされた書き初めは

 

 

であり

 

字がうまい子たち、普通の子たちの中で

ひと際（悪）目立つ私の作品。

 

 

 

小学1年生のころから

 

まぁ〜金紙なんて貼られない貼られない笑

 

貼られる期待もそもそもしていません。

 

 

 

しかし、そんな悲しい冬を4回越したあとの、5年生の冬のことでした。

 

 

 

「正月休みで体も心も元気満々！」

 

「そろそろ書き初めの宿題もやらなきゃなぁ」

 

なんて思い、実家の仏間の畳に

書き初めセットを準備しました。

 

 

 

新聞紙、下敷き、紙、文鎮、すずり、墨、、、。

 

 

 

なぜかその日は気持ちがクリアで

いつもは嫌なはずな書き初めの準備も

淡々と進んでいきました。

 

 

 

富山の、雪も深い1月。

 

 

 

キンッと張り詰めた空気の中

 

書き初めセットの前に正座し

 

まずは1枚、書いてみました。

 

 

 

・・・

 

汚ぇw

 

 

 

さらに、2枚目。

 

 

 

・・・

 

さっきよりはマシな気もする。

 

 

 

3枚目。

 

 

 

・・・

 

何が良いのかもはや分からない。

 

 

 

4枚目、5枚目、、、

 

そんな状態を続けながら書いていた

 

8枚目。

 

 

 

6枚目あたりから、1枚書くごとに

 

どんどん紙と筆先しか見えなくなるという

 

不思議な集中力が宿りました。

 

 

 

シュッ、シュッ。

 

 

 

 

 

 

完成した作品は、自分で言うのもアレですが

お手本もビックリの

なかなかの出来栄えでした。

 

 

 

私は、8枚目を学校に提出しました。

 

 

廊下に並ぶ書き初めたちの中で

今年は、浮いて『は』いない私の字。

 

 

 

ホッと胸を撫で下ろしました。

 

 

 

そして、提出した次の日。。。

 

 

 

なんと

 

な、なんと

 

 

 

 

 

 

のです。

 

 

 

私が1番驚きましたw

 

 

 

「私は、字が下手なんだ」

「私は、書き初めで金紙なんて貰えないんだ」

 

と、自分で自分の可能性を狭めていたのは

 

私自身だったのだと思います。

 

 

 

あれから結局また

 

中学3年生まで

 

1度も金紙を貰うことはできなかったけれど

 

 

 

今でも、「あれはすごかったな」と思う不思議な出来事でした。

 

 

 

このエピソードは、最近ふと思い出したのですが

 

今、当時のことをコーチ的な視点で振り返ると

 

小学5年生のあの瞬間だけは

とんでもない深いセルフコーチングをして

自分の未知の才能を引き出したんだなぁ

 

と思います。

 

 

 

1枚目を書きながら

（本当にそれで良いのかい？）

と自分に問いかけられ。

 

2枚目を書きながら

（さっきより良くなったね）

（けれど、本当にもう雑念なく書けたかい？）

と自分に問いかけられ。

 

3枚目を書きながら

（さっきよりも雑になったね）

と自分に問いかけられ。

 

 

 

少しずつ、少ぉーしずつ《自分の芯》に潜っていき

 

自分のまだ引き出されていない

深いところの才能を

 

引き出してくれたような感じ。

 

 

 

この感覚を掴んで再現を高くすることが、私の仕事なんだな。

 

この感覚を相手に味わってもらうことが、私の仕事なんだな。

 

 

 

なんて

 

 

 

ふと思ったんです。

 

 

 

『火事場の馬鹿力』で

かよわい女性がタンスを背負って歩ける

なんて格言もありますが

 

 

これは真実なんだなって思います。

 

 

 

本当は向かいたい理想の姿があるのに

 

（私には無理だ、できない、苦手だ）

 

などと今すぐ諦めるのは

時期尚早すぎるなと感じる次第です。

 

 

 

人間の脳なんて3%くらいしか使われてないですからね。

もっと自分の残りの97%を信頼していこう。

 

 

 

自分の可能性や才能、狭めてない？