totoroの小道

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カレーライス 絶対にあやまらないと思っていたひろしは、どこであやまる思いに変わったか。(2)

2018-04-11 23:00:32 | 6年 国語

最初は5の段落で気持ちが変わったと考えていました。

でも読み込んでいくと、5の場面ではもう謝ろうとしていることが分かりました。では、謝る気持ちに変わったのは4の場面にあるのではないかと考え、この日は4の段落にもどって考えました。

キーワードは、「目玉焼き」「お母さんの描いた似顔絵」の2つ出されました。

目玉焼きの意見が圧倒的に多かったので、目玉焼きについて調べることになりました。

目玉焼きという言葉は3回出てきます。そのどこだろうと絞りました。1つめの目玉焼きと、2つめの目玉焼きという言葉は時間軸が同じなので、一つと考えていいだろうという意見が出されました。

そこで28段落の目玉焼きか、29段落の目玉焼きかという話し合いに、話し合いの内容が移りました。

29の目玉焼きを押す証拠は、「最初の目玉焼きには怒りが入っている。」「最初の目玉焼きには、作らなくていいと書いてある。」「朝は時間がないのに作ってくれた。」などと出てきました。そして、次第に「ぼくのために」「眠い目をこすりながら」「うれしい」という言葉が見つかりました。「行ってらっしゃいを言わなかったから、急に悲しくなった。」からだという意見も出ました。

ここで、ヒントになる言葉が29段落に集まっているので、29段落をもっと調べていこうとなりました。ぼくのための「ため」が「わざと」なのか「役に立つこと」なのかという話し合いをしました。この「ため」を考える中で、全員の意見が最後の「目玉焼き」のあたりに、気持ちが変わっている部分があると集約されました。さらに、29の段落を3つに区切り、もっと短い範囲で考えようと言うことになりました。

その中で、でもが注目されました。でもは、「前のことを覆す言葉であり、さらに後ろが本当の気持ち」だという意見が出されました。
最初の「でも」は、「不満な気持ちを伝えたい」ということが分かりました。次の「でも」は「うれしい気持ち」を伝えたいと言うことが分かりました。そして、次の「でも」は「くやしい気持ち」を伝えたいということが分かり、ここまで、「不満」→「うれしい」→「くやしい」と揺れ動いていることが分かりました。

すると、そうは言って「も」うれしくての、「も」は何かという議論になりました。これを辞書で調べてみると、「でも」と同じた!!と、みんなが叫びました。ここでも、まだ心は揺れていることがわかりました。

すると、どこだ!! いよいよ、気持ちが変わる瞬間は、狭い範囲に狭められました。「そうはいってもうれしくて」までは、少なくても迷っています。5の場面では、もうあやまる練習をしているので、心は決まっています。あと2行の中に、心の変化があります。

①うれしくて  ②――。 ③「行ってらっしゃい」 ④言わなかったから急に悲しくなってきた。 の5つに分けて考えることになりました。

②――。という意見と、④言わなかったから急に悲しくなってきた。が対立しました。
時間の流れが大事だという意見が出されました。すると、急にという言葉が気になります。――で考え、急にというところで考えがまとまったという意見です。ダッシュの間の気持ちは、どんな気持ちだろうと考えていきます。
そして、Mさんが、――だよ。――のなかで考えたことが、④のことだろうという意見も出ました。みんなが「うぉ~っ」とうなります。
――でう~んと考えたんだ。そしたら、悲しいのが分かったんだ。行ってらっしゃいを言ってなかったのに気がついたんだ。そしたら悲しくなって、これで決まりになったんだ。最終的に悲しくなったんだ。と決まりすっきししました。

が、「あれっ、悲しくなってきた。」ということは、まだ本当に悲しいわけではないんだよね。じわじわ悲しくなってきているけど、まだ本決まりじゃないんだ。

「似顔絵だ!!」な~んだ。

この後担任から、「お母さんの役割も考えるといいよ」と話しました。確かに―で気持ちが固まるのだけど、お母さんの似顔絵がひろしの背中を押しているんだよ。作者の仕掛けの部分だよ。作者は主題を理解してもらうために、いろいろ仕掛けをしてあるんだよと投げかけて、この日の授業はおしまいです。


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