もし、精神的な病で苦しむ前に戻れるとしたならば、もう苦しまずに済みますか? | メンタルアガリカルチャー

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あがり症・場面緘黙症・イップス・強迫性障害などの苦しみの中で得たことを活かして、新しい精神文化(精神の向上を目指した文化)=メンタルアガリカルチャーを作っていきます!

昨日、『もし、時代が20年前に逆戻りしたら、あなたは何をしますか?』という記事を書きました。
今回は、「もし、精神的な病で苦しむ前に戻れるとしたならば、もう苦しまずに済みますか?」ということを考えてみてください。


もし、今、あがり症で苦しんでいるならば、全く、アガルことのなかった時代に戻ることができるのです。
あなたは、もう、あがり症で苦しまずに済みますか?

あがり症で苦しまずに済むということにはならないと思います。
あがり症で苦しむ前に戻ったとしても、“アガル”という意識はそのまま頭の中に残っています。

あがり症の苦しみは、アガルことを“意識する”ことによって発生します。ですから、アガルことを強く意識している限り、あがり症の苦しみが無くなることはないのです。

“アガル”という意識は、「どうにかして消そう」と思って消えるものではありません。これまで、「どうにかして消そう」という思いによって、“アガル”という意識がどんどん大きくなってしまったのです。


“アガル”という意識が、すべて消えてなくなるということはありません。
だから、“アガル”ということを受け入れるのです。

“アガル”ということを受け入れることによって、「あがっても、あがらなくても関係ない」という思いになります。そのことによって、アガルことを意識しないようになってくるのです。


このように考えると、「あがり症を治そう」という思いは、逆に、“アガルことに対する意識を大きくしている”ということも言えます。

アガルことが全く無くなることはありません。
ですから、“アガル”ということを受け入れることができなければ、あがり症の苦しみが無くなることはないということが言えるのです。



この「“受け入れる”ことが苦しみを無くす」ということは、すべての精神的な病に対して言えることです。