どうして苦しみが生まれるのか? | メンタルアガリカルチャー

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あがり症・場面緘黙症・イップス・強迫性障害などの苦しみの中で得たことを活かして、新しい精神文化(精神の向上を目指した文化)=メンタルアガリカルチャーを作っていきます!

「明日は大事な仕事があるから早く寝ないといけない」
 
このような思いで寝ようとするとなかなか寝れなくなることがありませんか?
 

いつもは、昼間の疲れで自然と寝てしまうのに、「早く寝ないといけない」と寝ることを“意識する”ことによって寝れなくなってしまうのです。

そして、「今日こそはちゃんと寝なければいけない」と寝ることに対する意識がどんどん強くなっていくと、“不眠症”となり苦しむことになります。
 
 
 
これまで無意識にやってきたことを意識することによって苦しみが生まれる。
 
このことはこのブログでも何度も書いてきました。
これまで無意識にやってきたことを“意識する”ようになると、これまでうまくできていたことがうまくできなくなり、「どうしてだろう」と考え込むようになります。考えれば考えるほどそのことに対する意識は強くなってしまい、全然できなくなってしまうのです。

このような悪循環となってしまうことにより苦しみはどんどん大きくなってしまうのです。
 
あがり症・吃音症・場面緘黙症・強迫性障害・イップス(運動障害)などほとんどの精神的な病がこれに当てはまります。
 

この場合、原因は“強く意識していること”なので、苦しみをなくすために必要なことは、「どうやって意識しないようにするか」ということなのです。
 
「ちゃんとできるようにしよう」という思いで努力すればするほど、そのことに対する意識は強くなり症状はひどくなってしまいます。
 

ですから、「ちゃんとできるようにしよう」ではなく、「うまくできなくてもなんともない」と思うようにしなければいけません。

うまくできないことを“受け入れる”ようにしなければいけないのです。
 
うまくできないことを受け入れ、うまくできなくても「なんともない」と思えるようになれば、そのことに対して意識することもなくなってきます。
そのことに対する意識がなくなってくれば、元のようにちゃんとできるようになり苦しみもなくなります。
 
 
 
うまくできないことを受け入れるということは簡単にできるわけではありません。しかし、受け入れるように心掛け続ければ、だんだんうまくできなくても「なんともない」と思えるようになってきます。