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おばさん(白鳥礼子)は話を続けます。

 「実はなあ、この近所に大学が来るだんべ」

そういわれた時、太郎さんは加奈さんから聞いたチバラギ平成大学のことを思い出しました。

 

あ、それ僕も聞いたことがあります。

「そうかい、東京もんは情報が早いべな」

 

「チバラギ平成大学の新キャンパスがニコポン光学の隣に来る。ほんでもって今校舎を建築中だんべ」

「ワシの娘がこの大学のチバラギ本校で事務員やっているから良く知ってる」

 

「娘の話だと、大学が来れば飲食店やらおしゃれなカフェも出来る。その上ニコポン光学の工場も拡張すればもっと沢山の単身赴任者が来るし、協力メーカーもそのうち進出する。そうなればここは人気エリアとなって今の空室もやがて埋まるだんべ。あはははは」


 

それを聞いて太郎さんは嬉しくなりました。

「白鳥さん、確かにその話は実現しそうですね」

 「そうだべ。だけんどこれが実現するのは少なくとも3年かかるべ。だって、大学が開校しても最初は1年生だけしかいないし、ニコポン光学の工場だってフル操業になるのは2年先だんべえ」

 

太郎さんはそれを聞いてがっかりました。

「だから、それまでの間は大家さんは耐えるしかないだんべ。空室を抱えても何とか凌げれば後は楽になる」

「うーん、それは厳しい」。

「まあ、23年だったら満室保証があるので問題ないだんべ」

「あ、僕のアパートは満室保証付いていません」
「そりゃ大変じゃな。なんでこんな良いもの付けなかったんじゃ?ここら辺の大家では満室保証付けないアパートなんてないのに」
「だからここら辺の地主さんは多少空室があっても気にしないだんべ」

太郎さんは再び不安になりました。

太郎さんの物件は満室保証=サブリース契約していません。
最強大家塾の勉強会で満室保証の落とし穴を学んだからです。

白鳥礼子さんの話が本当なら、これから退出が発生すると家賃が下がり収益を圧迫します。そしてそれが2年以上は続くという事になります。

投資家仲間では諸悪の根源の様に言われている満室保証=サブリースですが、実際にはこんなメリットがあることを初めて知りました。



でもこの白鳥礼子さん、さすが地元民だけあっていろいろな事を知っています。見かけは只のおばさんでも、いろいろ将来の事を考えることが出来るのに感心しました。

太郎さんは今後ともこの人からいろんな情報を貰おうと思いました。

 

やがて電車の時刻が近づいたので、店員さんにお礼を告げて太郎さんはその店を出ました。

 つづく

    
 
   

 
 
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