めでたく入居者が決まった数日後、太郎さんは今回のステージングを手伝ってくれた太郎さんは鮎子さん、茂助さん、鉄道さんの3人をお礼として食事に招きました。
週末にわざわざ東京まで来てくださった鮎子さんを見て一同びっくり。
きれにメイクして華やかな花柄の服を纏った鮎子さんは別人の様でした。
太郎さんがびっくりした顔で眺めているので鮎子さんは言いました。
「私、部屋にいる時はスッピンですけど外に出る時はではきちんとメイクします」
やがて太郎さんが挨拶を始めました。
「皆さん、今回はありがとうございました。おかげさまで満室になりました。これも皆様の協力のおかげです」
そして一同乾杯!
「今回は太郎さんが頑張っね。太郎さんがやる気になったから我々も手伝ってあげなあげなければという気持ちになったんだ」茂助さんはビールをプハーしながら言いました。
「私も好きなインテリアのことでお役に立ててうれしいわ」鮎子さんは嬉しそうにそう言いました。
「太郎さんは進歩したね」鉄道さんは感心したように話し始めました。
今回の空室対策を通じて、太郎さんは自分が行動することがいかに大事かということを理解しました。
今まではタヌキメイト任せで、空室が埋まらないのはタヌキメイトがさぼっていると決めつけていました。
今回は切羽詰まったことにより自分が行動せざるを得なくなり、その結果、白鳥礼子さん、魚野鮎子さん、茂助さん、鉄道さんなど沢山の人の協力を得ることが出来ました。
そして、自分が行動する事によりタヌキメイトの対応も変化したことを感じたのでした。
でも、満室になったからと言って安心するのは未だ早いのです。
3月にはニコポン光学の早期退職による退去が予想されています。
その上、家賃補助も廃止になるのでその対策も必要です。
これらについてはいまだに手つかず状態。でも、頑張れば何とかなるかも知れないと太郎さんは考える様になりました。