皆さんおはようございます。
いつもブログにお越し下さり誠にありがとうございます。
今回は妊娠高血圧症をどう予防するかについて書きたいと思います。
よく、妊婦マッサージに来られる方から
「体重が増えたから妊娠高血圧症が心配」
という声を耳にしますが、実は妊娠中の体重増加は妊娠高血圧症のリスクにはなりません。重要なのは妊娠した時の脂肪率ですね。
不育症や不育傾向にある人は着床して胎盤形成をする際に絨毛が子宮内膜に十分に入り込むことができず、血液交換が不十分な状態になります。この状態が血液凝固を起こしやすくして流産につなげてしまうのですが、流産に繋がらない程度の場合はどうなるかというと、妊娠高血圧症になってしまうのです。
そう、妊娠高血圧症は不育がその根底にあるものなんですね。
それなら不育症治療のためにアスピリンを服用したらどうなるかというと、次の論文がその答えを示しています。
Low-Dose Aspirin for Prevention of Morbidity and Mortality From Preeclampsia: A Systematic Evidence Review for the U.S. Preventive Services Task Force
Preconceptional low-dose aspirin for the prevention of hypertensive pregnancy complications and preterm delivery after IVF: a meta-analysis with individual patient data
一つ目の論文を要約すると、アスピリンを服用すると妊娠高血圧症を2~5%、リスクを低下させるというもので、2つ目は妊娠前からアスピリンを飲んだ人と妊娠初期から飲んだ人では妊娠高血圧症の発症には有意差がないというものです。
まとめると、アスピリンの服用は妊娠高血圧症の予防になる。だけど、そんなに早くから飲まなくても良いよ、という事になります。
個人的には脂肪率が高めの方には予防的にアスピリンの服用を勧めたいのですが、私は投薬指示ができないので食事の指導でこれを補っています。妊娠報告者からの聞き取り調査では、この食事指導を行っている人の妊娠高血圧症発症は1%にも満たないんですね。
下手すると、適切な食事指導はアスピリン以上に有効かも知れません。
妊娠中、どういった事に注意すれば良いのでしょうか。
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