具志頭浜と具志頭遊歩道散策 その2 | nemophy photo-blog

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花などを記して残す雑記帳

3月3日に、沖縄県島尻郡八重瀬町具志頭浜具志頭遊歩道を散策した際のレポのつづきです。
 
 
通常の開花時期ではないと思いますが、グンバイヒルガオの花を2輪見つけました。
 
図鑑では開花時期が5月~8月とされているもの、9月~10月頃とされているものがあり、
3月はどちらかといえば季節外れの開花といえるのでしょうか。
 
暖地の海岸の砂浜に生えるヒルガオ科サツマイモ属のつる性の多年草です。
 
 

 
 
軍配の形をした特徴的な葉が名前の由来。
 

 
 
 

 
 
 
 

 
 
若い蒴果もできていました。
 

 
 
こちらは、4裂して種子がこぼれた後の蒴果です。
 

 
 
 
 
ハリツルマサキ
別名 トゲマサキ
ニシキギ科ハリツルマサキ属
 
石灰岩上に生える常緑の半つる性低木です。
分布は奄美大島以南。
 
下の写真で、枝の上の方に棘が出ているのが見えます。
 

 

葉に隠れるように赤い果実が1個できていました。

果実は軍配形(ハート形)をした蒴果です。
 
ハート形の果実ができるので、鉢植えや盆栽としても人気があるということを今回調べていて初めて知りました。
 
 

 
 
 
 
オオハマボウ
別名 ヤマアサ
アオイ科フヨウ属
 
海岸の砂地に生える常緑小高木で、分布は屋久島・種子島以南、沖縄、小笠原など。
 
 

 
 
 

 
 
黄色の花は直径10cmと大きく、花喉部は暗紫色をしています。
 

 
 
雄しべの花糸が合着した雄しべ筒に黄色の葯が付き、雌しべの柱頭は先端が5裂して下半部は雄しべ筒に包まれています。

雌しべの柱頭が暗紫色の5個の球形のようになっているのがユニークです。

 

 
 
下の写真のオオハマボウの花には、毛虫が付いていました。
 
次の写真で拡大しますので、ご注意!
 

 
 
タイワンキドクガという蛾の幼虫で、太さ0.1mmと細くて見えないような毒針毛がたくさん生えており、触れると毒蛾皮膚炎を発症し、強いかゆみの伴う紅斑や丘疹ができるそうです。
 
風に飛ばされた毛が衣服について、あとで触れて発症することもあるそうなので注意が必要です。
 
背中のオレンジ色と黒いこぶが特徴の毛虫です。
 
 

 
 
 
 
イボタクサギ
別名 ガシャンギ
シソ科イボタクサギ属
 
海岸や水辺の湿地などに生える半つる性の常緑低木です。
 

 
 
葉腋から集散花序を出し、白色で5裂する花冠を3個ずつつけます。
 

 
 
下の写真で、
花糸の先端に葯がついているのが4個の雄しべ、残り1個が雌しべです。
 

 
 
 
ツワブキ
キク科ツワブキ属
 

 
 
 
潮だまり
 

 
 
マースブリと呼ばれる岩です。
 

 
 
 
このあとは具志頭遊歩道を歩いてみました。
 
600mほどのコースに100種類以上の植物が見られるそうです。
 
案内板です。
 

 
 

 
 

 
 
 
 

 
 
 

 
 
 
 
ノアサガオ
サツマイモ科ヒルガオ属
 

 
 
トウヅルモドキにからんでいます。
 

 
 
 
トウヅルモドキの果実です。
 
海岸から山林に生えるトウヅルモドキ科トウヅルモドキ属の常緑つる性木本です。
 

 
果実は核果で、淡紅色に熟します。
 

 
 
互生する葉の先端は、巻きひげになります。
 

 
 
 
 
クワズイモ
サトイモ科クワズイモ属
 
巨大な葉をもちます。
 

 
 
 
オオバギ
トウダイグサ科オオバギ属
 
林縁などに生える落葉小高木で、雌雄別株。
写真は雄花序です。
 

 
 
 
サダソウ
コショウ科サダソウ属
 
海岸近くの岩場などに生える多肉質の多年生草本で、細長い円柱状の肉穂花序に小さい花を密につけます。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 
ガジュマル
クワ科イチジク属
 
沿海地域の海岸から山地まで生える常緑高木。
幹から多数の気根を出す様子はジャングルを象徴する樹形です。
 

 
 
時間の関係で、遊歩道の途中で引き返して海岸に戻りました。
 
最後に、岩上に生えていたイボタクサギクサトベラです。
 
 

 
 
このあとは、内陸部のシマジリスミレの自生する隆起石灰岩の地域や周辺の畑地などを見て回ります。
 
つづきます。
 
 
 
 

 
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