Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

新車に乗り移れない理由

2017-07-12 | テクニック
先日の車の修理の請求書が届いた。予定よりも上回った。しかし想像していた膨大な工賃は避けられていた。週末の自身の汗が少し報われたか?しかし額が予想を上回ったのは、壊れていたロール(写真右から三つ目の銀色の軸の黒い輪)だけでなく、テンションを掛ける装置自体(その輪を支える銀色の支え)を交換していたからだ。そしてその純正部品の価格であった。

ロールだけで27ユーロ計上して ― ネットでは使えるものが数ユーロである ―、装置自体が230ユーロと税無しでも充分に高かった ― これも同様のものが三分の一の価格である。そしてVベルトは、55ユーロだ。勿論純正といっても納入業者を選定ということだけで、類似の業者の製品もそれほど変わらない筈だ。その価格は三倍ぐらいになるだろう。街の自動車工場では三分の一で修理可能となるが、技術だけでなくその部品の性能が同じとは言えない。だからメーカーの支店に修理させる意味はあるだろう。

しかし往々にしてメーカーの支店は修理・整備で儲けているために工賃が異常に高い。その点においては今回の請求額150ユーロは格安にしてくれているのが明らかだ。二人掛かりでやはり一時間では終わらない仕事であり、古い車であることを充分に考慮してくれている。勿論、マイスターに見せた時に、「調べてみる」というのを遮って、はっきりと週末の結論を伝えておいたので、その他の点検名目の工賃が加算されていない。額は想定以上だが、その点で文句のつけようのない請求額となった。

そして修理の結果は想定外の静粛性となって戻って来た。新車の時と比べるとエンジンの音が大きくなっているのは分かるのだが、明らかにVベルト周辺の機械音は聞こえ難くなった。Vベルトにテンションを掛ける部分なので、そこに繋がる系の回転系への影響が大きいのだろう。無理なく回っている感じで、各々の回転に異常を来さない限り、効率は大分よくなっているものと想像する。ゴムの張力や抵抗が大分変化した筈だからだ。クーラーの効きとか、水冷とか、発電機が上手く回ってくれれば、燃費にも影響してくるのではないかと期待している。

兎に角アイドリング音が新車の時のようになって、振動も殆んどなく、走行音も穏やかだ。格下の新車を購入しても遥かに静粛性が無いのは先日借りた様な車で充分に分かっている。何事も同じなのだが、一度上質なものに慣れてしまうと格下げは難しく、気に入る車が発売されない限りそうやすやすと新車に乗り移れない理由もそこにある。



参照:
汗だくでVベルトを掛け直す 2017-06-27 | テクニック
Vベルトが外れた 2017-06-25 | 生活 

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