Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

着陸コースの空の下

2018-05-07 | 試飲百景
二日間続きの試飲会は疲れた。毎年のことだが今年は結構腸にも堪えた。以前にも具合が悪くなったことがあるが、その時の感じに近い。理由は分からないが、試飲の酸が堪えていることは間違いない。ボルドーでの苦しい夜を思い出すほどでも、試飲中にトイレに駆け込み続けた時のようなことも無いが、腹がぐるぐるした。もしかすると酸の質が腹に来るのかもしれない。同じようにこなれている酸としてもリンゴ酸に近いような割合が多いのかもしれない。但し、歯に来たり、上部には来ていないので、リンゴ酸が多いという訳ではないと思う。それほど歯には堪えていない。

初日の試飲会を終えてから、バートクロイツナッハ近くの宿に宿泊した。農業大臣クロックナー女史の家にそう遠くない共同体である。明け方気が付いたのは飛行機の着陸ルート沿いにあって、思ったよりも静粛な村ではなかったことである。最初はフランクフルトかと思っていたら、フランクフルトハーン飛行場の路線だと分かった。なるほど距離的には可成り近いのだろう。近所を何度も通っていても気が付くことが無かったので、やはりそこに住んでみなければ分からないことは少なくないのである。そしてホッホハイムの二日目の試飲会に向かうと、もうそこはフランクフルトの飛行場にとても近い。一層大きな飛行機が頭上を飛んで行く。

今回出かける前にフォンジムメルン醸造所のオーナーであるフォンジムメルン家から挨拶状が入っていた。それによるとエルトヴィレの醸造所を締めるということで、2017年産は醸造していないということだった。昨年は偶々試飲会に出かけていたので驚いた。その話しをキュンストラー醸造所の親仁に聞くと、不在にしていて先日聞いたところだと語っていた。如何に情報が洩れていないかということだ。少なくとも昨年の収穫をどこかの醸造所が買い取った訳だから、そこの醸造所が今後も名地所を借りることになる。地所の権利は保持するということだった。あれだけの地所を問題なく醸造可能なところは限られる。州立醸造所か、そのほかは殆ど決まってくるのではなかろうか。個人的には売券が気になって、興味津々である。



参照:
着陸コースの空の下 2018-05-06 | 暦
鮒ずしには白ワインが最高 2017-06-02 | 料理

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