Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

似た様な感覚の人々

2018-04-02 | 
聖土曜日は、聖金曜日と復活祭の間の狭間となって、買い物客も少なくない。それでもスキーを車に積み込んで来週の休暇に出かける者や火曜日から休み明けの者やら様々だ。しかしどちらかと言うと天気が良かったので森の中を散歩したりする者も少なくなかった。

私は復活祭中の食事もあるので肉屋にも出向いたが、その足で赤ワインも物色した。2015年産が気になったからである。先日もブルゴーニュを購入したが印象としては20ユーロ以下のピノノワールではもしかするとドイツのシュペートブルグンダーの方が品質価格共に優位な年度ではないかと思ったからである。2015年産シュペートブルグンダーが十年に一度ぐらいのシュペートブルグンダーの当たり年であることは分かっているのだが、そこはブルゴーニュとの比較でしか客観的な判断は下せない。

それをフォルストに取りに行った。2015年産の有る無しを問うと正式発売はしていないが瓶詰めは済んでいるということだった。譲って貰うことになったが、生憎旦那も風邪で寝込んでいるのでてんてこ舞で探してきた。その一本はエティケット不良だった。それ以外は梯子段で取れないということで、こちらは試飲には全く関係ない。こちらからしたらまだ2014年産が出ているところで譲って貰うだけで満足だ。なんとアルコールが14%にもなっているので、あの暑い夏とは言ってもその辺りは醸造所によってその差が出て来るところではないかと思う。ボーヌ辺りでもこのアルコール度になると繊細からは遠いだろうと思う。まあ、試してみよう。

お陰でうっすら汗を掻いた薄着でいたものだから風邪を引き込んでしまった。一年ぶりぐらいだろうか。二三日前から就寝時に寒気があったのでおかしく、喉の具合も悪かったので祝祭劇場でうつったのかもしれない。就寝前に塩水で嗽したので少しは良くなった。今回のインフルエンザの特徴のようだ。

「三部作」の録音放送は、予想以上に音質もよかった。日本からの放送と同じマスターに違いないが、音域はあまり広くない感じであるが、なによりも生放送の時の音量レヴェルが修正されていて、落ち着いて三部作全部を聴き通せる。臨場感が少ない分安心して聴ける。三部分を別けて放送したので資料として使うにはとても助かる。

座付き管弦楽団ニューヨークデビューについてボストンのジャーナルが書いた批評を見て、更にその記事にコメントしているのを見て驚いた。そのアレックスと称する人は「ペトレンコ指揮の特徴を正しい言葉で書いていて驚いているが、彼は音楽的な天才である。」とそこまでは良いが、「まるで同じレヴェルかの様に三人の指揮者に加えるのは全く公平では無い、」と書き続け、ここまで読むと私自身が書いた覚えはないがと不思議な気持ちになって、「これはペトレンコの信じられない才能と音楽性を過小評価していると感じるからだ。」と綴る。そして「実際に会場に訪れていたナゼサガンがこの良い経験を生かして呉れればと願っている。」とまで書いてあるので吹き出してしまった ― まあ、ナゼサガンのリズム取りは、ラトルと同じで簡単に修正可能なものではないだろうが。同じような人間がどこにでもいるなと思うのと、この人はミュンヘンからニューヨークまで追いかけて行ったのだろうか、どの人かなとも思った。



参照:
蛇足を画策したのは誰 2018-02-21 | マスメディア批評
舞台神聖劇の恍惚 2018-03-25 | 音

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オペラ座の怪人は何処 | トップ | MP4映像よりWAV録音 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿