本所吾妻橋駅から先は、東へまっすぐ浅草通りが伸びています。
歩道も広ーい。

 
都営浅草線の一番最初の開業区間にあり、他駅と同じく昭和35年に開業した本所吾妻橋駅ですが、やはりちょと地味かも・・・。
私的にはよく利用する駅なのですが、「そんな駅知らんわ」って人、多いかなあ・・・。
いえ、私もここに住むまで存在を知らなかった駅なのですが・・・。
 
ちなみに浅草線は本来、地下鉄ですから各駅停車しかなかったのです。
 
それが平成10年に京成線の成田空港駅と京急線の羽田空港駅をつなぐエアポート快特(快速特急の略)という、普通運賃のみで乗れる中で1番かっ飛ばすダイヤができました。
 
その際に二つの路線をつなぐ浅草線内も急行運転するようになりました。
地下鉄で各駅停車ではなく、止まらない駅を設定しているダイヤは浅草線が初だとか。
 
ただその止まらない駅に、本所吾妻橋駅はなっちゃってます。
他の駅は数駅飛ばしで点々と止まるのですが、ここだけは両隣の押上駅と浅草駅は止まるのに、本所吾妻橋駅は素通り・・・。
 
たま~にこのエアポート快特に出会いますが、「ああ、これに載れたら早かったのに…」と思うのは、通過駅利用者的には正直なところ。
 

 
その本所吾妻橋駅からもほぼ全体像は見えていましたが、ちょっと歩くとすぐにでっかく見えるスカイツリー。
とうとう普通に地上を写すと、塔全体が画像に入らなくなりました。
 
ここは駅前通りではあるのですが、私が東京に来た10年以上前はこんなにこの道を歩く人は見かけなかったかも。
 
この辺、人はもともとたくさん住んでいますが、そのとおり住宅街という雰囲気でした。
今ではすっかり観光地。
 
右端にちょっとだけ写っている立て看板を持っている人は、昼間はたいていいますねえ。
看板には「東京スカイツリー直進」と書いてあります。
 
路地も多いので、来た人が迷わないようにしてるのでしょう。
実のところ、観光客がむやみに住民のエリアに行かないようにけん制してるんじゃないかとも言われてます。
 
この画像の場所は業平橋(なりひらばし)の西詰。
ちょっとこの周辺をご紹介。

 
看板持ちのおじさんがいたところの、歩道を挟んで左側には、こんなものがあります。
 
ここはスカイツリーの撮影スポットにしている人もいる場所。
昔はこの辺り、けっこう手入れされてなくて草ぼうぼうの時が多かったけど、今は冬ということもあるけど、手入れはされてるようです。
 
しかし、このコンクリートらしき物体は何ですかね?今まで気になりつつスルーしてたのですが、今回ちょっと調べました。
 
この物体、正面に「皇太子殿下御降誕記念」と書いてあります。
 
こうたいしでんか ごこうたんきねん
 
皇太子殿下、というからには由緒ある何かでしょうか?
しかし何だかわからない。
 
この画像のものの場合、皇太子殿下とは現・皇太子殿下ではなく、今上天皇陛下のことを指します。
現・天皇陛下は昭和8年にお生まれになったのですが、全国各地の自治体などがそれを祝して記念碑を作ったりしたそうな。
 
この画像のものは、当時の本所区と呼ばれたこの地域で作られた記念碑・・・だったもの。
 
ご存知の通りに今上天皇は年末にお生まれになられたので、この記念碑が建ったのは翌昭和9年だったそうですが、そのときには鉄製のなにか、それらしいものがあったようですが
、戦時の金属供出でなくなってしまったらしいです。
 
となると、この写っているものは、その土台かなにかか?
 
国旗掲揚塔だという説もあるようですが、なんだか寂しいただずまい。
 
ちなみに金属供出とは、戦争の時に軍の資材として各自治体や一般家庭にまで「金属をお国のために出せ」という命令があったのです。
 
よく、お寺の鐘や学校や公園の銅像などの歴史をたどるとこの「金属供出」されたという史実に当たったりします。
日本で今あるそれらのものは、戦後に作られた可能性が高いです。
 
うちの母も、「鍋釜まで持ってかれたものだよ」と言っておりました。
 

 
先の記念碑のあったところからすぐ横を見ると、業平橋がございます。
最初の画像だと単なる道路に見えたでしょうが、横から見れば、ほら、橋ですよ。
 
この橋は大横川に架かる橋。
 
大横川(おおよこがわ)という川なのですが、墨田区南部を南北に流れる川で、現在は整備されて親水公園になっています。
北端がここ、(地名の)吾妻橋なのですが、南はここから1800メートルあるという、なかなか長~い公園ですよ。
 
 

 
同じ場所から視線をずらすと、北端の象徴的なお船の形の建物があります。
昼間は解放されて子供たちも喜んで遊んだり階段上ったりしてますが、公園事務所の建物だそうです。
 
川と言ってもほとんどは埋め立てられて地下を流れたりしてる部分も多く、人工的に作った滝やせせらぎ、子供が遊べるジャブジャブ池のあるエリアもあります。
 
ここもかつては地味~なものでしたが、スカイツリーができてからはお手入れされてにぎやかになりました。

 
スカイツリーができたから設置されたものの一つが、これ。
 
業平橋を渡る途中で振り向いて、パシャリ。
 
お子さん座ってますけど、別に大きなベンチではありません。
 
これはスカイツリーをバックに自撮りできるというものです。
左に写っている大きな丸い鏡に自分たちを写して、鏡に映ったスカイツリーを背景として写真を取れるというもの。
 

 
そのまま浅草通り上の業平橋を渡ります。
お、スカイツリーシャトルを発見!パシャパシャ。
 
スカイツリーと近隣観光地を結ぶ定期観光バスの一つなのですが、このバスはごらんのとおり、横顔がスカイツリー。

 
業平橋を渡り切りますと、いよいよスカイツリータウンが見えてまいりました。
スカイツリーの足元に広がるスカイツリータウンは、様々なお店が入った商業施設です。
スカイツリータウンの西側にある、あの建物が東京ソラマチ。
すみだ水族館もこの5階にあります。
 
この交差点をソラマチの方へ行きますと、東武線のとうきょうスカイツリー駅があります。
見えにくいのですが、画像左にちょびっとだけ、東武線の高架が写ってます。
 
かつて地名と橋の名前を取って「業平橋駅」といわれた駅。その前は東武線の浅草駅だったこの駅。
 
なんか、だんだん駅名の文字数が増えてるなあ。。。。
などとどうでもいいことは置いといて。
 
徒歩圏内なので、私は観光というよりは、ショッピングモールとしてここに来ます。
おデブに嬉しい渡辺直美さんのブランド「プニュズ」がありがたい存在。
あ、そこは普通サイズの服も売ってますからね~(何主張?)
 
肝心のスカイツリーは、もう全体像どころか一部しか写らない。

 
ということで、見上げてみましょう。
 
空にそびえる空の木。
 
 
なんか、内容的に浅草線があんまり関係なくなってる気がしますが、あくまで都営浅草線の旅でございます。
なぜなら、この地下を浅草線が走っているのですからっ!
 
いよいよ明日が終点で~す。
 
 
♪ ありあまる富  椎名林檎