けいおうほりのうち、という駅は、不思議な空間でもありました。


 

北側は普通なんですが、南側が謎。

 

土地の傾斜を利用して、商業施設の入ったビア長池が直結してまして、私もここの上階にあるマックで一休み。

 

地上へ降りる階段がこの画像なのですが、途中に変わった曲線をしたベンチがあったり、簡単な遊具があったり、凝った作りです。

ディズニーシーのリトルマーメイドがテーマの「マーメイド・キャッスル」をちょっと思い出しました。

 


 

もう少し頑張るべ!ということで、駅をあとにして先へ進みます。

 

線路の左側、北側であるこちらの地名は八王子市堀ノ内。

線路の右側、南側は八王子市別所というそうな。

ちょうど地区の境目に駅があったもので、駅名は双方が主張して揉めたそうです。

 

すったもんだの末に「堀之内」に決まったらしいのですが、今度は同じ名前の駅があることが発覚。

結果、社名を付けて「京王堀ノ内」としたそうな。

 

私もどこかで聞いた名前だなあと思ったのですが、それもそのはず。

当ブログにてすでに攻略しました京急線に、堀ノ内駅があったのでございます。

それも、京急の駅は昭和5年の開業、京王よりずっと先輩の駅です。

 

京急線を旅していた時、京急の堀ノ内駅は浦賀へ向かう本線と、実際には多くの本数がそちらへ直通するという久里浜線の分岐駅なので、よく乗り換えに使ったりしました。

 

京急の堀ノ内駅が現在の「堀之内」名になったのは昭和36年のことなのですが、それでも京王の堀ノ内駅より古いですね。

なので後から名付けた京王電鉄の方が社名を付けた駅名にしました。

 

おかげで、京急線を歩いていた時のことも思い出しましたよ。

ちょっと懐かしや。


 

線路を右に感じつつ、歩道を歩く。

 

京王堀ノ内駅からは少しの間線路沿いに裏路地みたいな道が続いていたのですが、住宅街に突入し、その先に続かなくなりました。

 

巨大な丘が、この先にそびえていたのでございます。

電車は早々にトンネルin

 

人と車はどうしたらいいのかなーと思いつつ大通りに出ましたら、こちらもしばし行くとトンネル。

けっこう深そうだなあ・・・トンネルって暗くて特に撮影するようなものも少ないし、車の風圧でけっこう歩くのが危ない。

やだな~と思いつつ近づくと…。

 

トンネルの手前になんかある。

 

分かれ道!

 

なになに?もしやこれ、トンネルの上を行けるの??

 

坂道だるい~とも思いますが、長いトンネルと比べますと…上り坂の方がまし!


ということで、歩行者と自転車専用の脇道に入りました。

 

トンネル、先が見えないなあと思ったら、長さもそうですが、中でカーブしていたようです。

 

脇道の右側は、やけに高いフェンスに仕切られた低い土地。


 

トンネルの真上に来ましたら、さらに一段高い位置に、建物がどーんと立っています。

上階の眺め、良さそうだあ。

 

右側は相変わらずフェンス。

 

この右のフェンスの向こうは、府中カントリークラブでした。

 

ここがその北端で、ここから南南西に向かって広~いゴルフ場が広がっております。

京王相模原線は、そのゴルフ場の北端のグリーンの下を通過しております。

 

この、ゴルフ場の下というトンネル計画もけっこう通すの大変だったらしいですよ。

地面の下数メートル間があるかもしれませんが、ただの地面ではなく工事の手が入ったことで、芝や土にどんな影響があるかわかりませんから、無理もない。

 

こういう時は、先にあったほうの主張が強いですね。

ゴルフ場の方だってコースの変更とか芝生の植え替えとか、大変だったようです。

予算、保証金、ルート決定など、正式に工事が始まるまでに数年を要したようでございます。

 


 

左を見れば、団地がドドーン!

 

この裏側にも何棟も連なっていました。

私が昇って来た通路のほかにも、遊歩道らしき小路も現れます。

 


 

やがて道なりに丘を下り、普通の住宅も立ち並ぶ、一般的な街に出ました。

 

この時には線路も外に出ていたのですが、間に高台があって黙認できない。

トンネルの後って、自分が知らずに変な方向へ進んでしまっていることもあるので、この道で合っているのかどうか、はやく線路を視認したくて大焦り。


 

地図であたりを付けつつ、大通りから南にある細道を行きますと、堀のようになっているところがありました。

え?だから堀ノ内?

 

いや、もう堀ノ内地域はすぎたよ。

 

ただ、堀之内の名称はそういう意味ですけどね。

 

そのうちに、向かい側の家や低層ビルの間に、なにかコンクリートの塊が見えるようになりました。

 

いつの間にか、線路は高架になっていたのです。

トンネル出口は見ていないのですが、そこからすでに高架だったのかもしれない。


 

やがて、どこかで見たようなレールが目の前に現れました。

 

おお、やっと来たぞ~戻ってきたぞ~。

撮影は失敗しましたが、目の前を通るは多摩都市モノレール。

 

そして、その向こうに駅発見です。

黄緑ラインの電車が停まっていました。

あれは、直通の都営新宿線の車両と思われます。


 

 

近づきまして、パシャリ。

京王多摩センター駅に到着です。

 

壁にはそのようにでかでかと書いてありながら、1階入り口上には「京王線・小田急線のりば」と表示があります。

 

 

実は、今回は京王相模原線を追ってきましたが、ここから先しばし、表示があります小田急線と線路が並ぶのです。

 

と、いうことは、小田急線も一緒にまとめてレポできる!

 

しかし、小田急線は小田原とか江ノ島が終点だよなあ、今からそっちも歩いてくるの、距離あるなあ。。。とか思ったのです、当初は。

しかし、手持ちのプリント地図をよく見ると、多摩センター駅から南西へ向かって、小田急の線路がにょ~んと伸び、途中で途切れている。

 

・・・え?小田原とかのほかにも、終点駅あるの???

 

 

多摩センター駅は京王相模原線、小田急多摩線、多摩都市モノレール線の3つの路線がはいっている相互乗換駅です。

 

しかし、多摩都市モノレールの旅で最初に訪れた時は、「あー小田急もある~」という感想くらいで、その中のどの路線だったかとか、意識しておりませんでした。

 

俄然興味を持ったのもあり、好都合なのもあり、この到着時に突然決定。

明日からは続けて、小田急多摩線の旅レポート、始めます。

 

 

♪ さびしんぼう  富田靖子