おおげさでもなんでもない話ですが私の人生の大目標にあげていた事にカートレースで優勝することがあった。
これはタナボタじゃなくって実力でお立ち台の一番高いところに立つこと。
でもそこには果てしなく高い壁がそびえたっていて越えていくのは並大抵ではない。
とうていかなわぬ夢って思っていた。
そんな壮大な夢に向かっての決勝レースのスタートが切られてホールショットも奪った。
決勝の前にフロントタイヤを見ると端っこが1センチくらい接地していないような部分があったので空気圧を下げた。
予選1と予選2での練習?が生きてきてだんだんと走りが安定してきたような気がする。
ミスをすると車速が落ちるのが鮮明に分かるのでそうすると後ろのカートが近づくのが分かるしリアバンパーにコツンとショックを感じることもある。
ぴったりこられて1~2コーナーで相手のエンジン音も聞こえることもある。
決勝レース中に1~2コーナーを全開で曲がっているとこの日はなんかリアシャフトの上に直接乗っかっているようなトラクション感があった。
こういうのを「蹴り出しがいい」っていうのかな?
ヘアピンへのブレーキングもうまくできた気がします。
でも毎周毎周、カートのおやじさんがヘアピンでマーシャルをしてくれてましたが「こいつ大丈夫かな~??」って顔で見てくれてるような気がしてました(笑)
カート場的にも常勝3強の誰かが勝つよりスーパーダークホースの私が勝つ方がトピックスになるという事かな(爆)
決勝レースはあまりきわどく危ない場面が少なかったように記憶してます。
だんだんとレースをしてる感が薄れてきていかに速く走るかってことに集中できてきた。
自分自身への挑戦というかとにかく納得のいくコーナーリングを目指してました。
絶対に長く感じるって思ってましたが不思議と短く感じ、ラスト1の表示が見えた。
「え!?終わり??」
ラスト1周を慎重に回って最終コーナーを抜けてから初めて横と後ろを見た・・
誰にも抜かれない!!
激しく振られたチェッカーフラッグを1番に越えた!!!
自然に両手が上がりコブシを何度も青空に突き出した・・
「勝った勝った勝った!」
1コーナーをアウト一杯まで寄って減速する。
涙があふれた(ホント)
人生で辛くて泣くことがあってもうれし涙なんか何回流せることだろう・・
2コーナーを曲がったところでCRGのMさんと健闘をたたえ合ってハイタッチをした。
さらに感激度が上がった・・
マーシャルをしてくれてたカートのおやじさんも大きくグーサインを送ってくれて「イチバンっ!」ポーズでお返事しました。
続く・・