最近、この方のできものは皮膚がんかもと思うことが多いんです。
皮膚がんは、早く見つければ大事には至りません。
手術でとればよいことの方が多いのです。
外来を受診される場合下記の内容が私のキーワードです。
①40歳以上
②日光を浴びている
③最近気づいた
④大きくなっている
⑤形がおかしい
⑥赤い
⑦皮膚が均等ではなく凸凹している。
実はこの中で一番大事にしているのは⑥の赤みです。
なぜか。
私は医師になりその後数年実験をしていました。動物のがんを扱う実験もしておりました。その際、そのがんを手術で取るときとても出血が多かったのです。
それを見た先輩の外科の先生が『がんは血を好むからね。がんは血を欲しがるんだよ』と
ダーモスコピーという検査があります。
その検査でも血管がなんだか変な走行をしているのが、悪性を疑わせる所見です。
つまり皮膚がんも血管を、血液を欲しがっているのです。
当院受診の際に『痛みもかゆくもないから大丈夫でしょう』といわれ、私が手術をお勧めしても同意してくださらない方がいらっしゃいます。
痛ければ、感染 かゆければ皮膚炎を疑います。そんな症状がないからこそ怖いのです。
手術をしている際、出血が多いできものは『やはりそうかも』と思うことあります。
がんの治療は早ければ早い方が、傷跡が目だったり、ひきつったりするような後遺症もありません。
一度しっかり自分のお肌を見てみてくださいね。
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