こんにちは。
今日は山の日です。
西日本では今日も晴れて暑くなるようですが、関東地方はどんよりと雲って小雨もパラついています。
登山するには生憎の山の日になってしまいました。
私は昔から山登りとは無縁でしたが、富士山の撮影をするようになってからは、撮影のために登山もするようになりました。
とはいってもいわゆる『山男』ではないので、登るとしてもせいぜい1時間程度で登れる山がほとんどです。
今日は山の日ということで、私がこれまでに富士山の撮影のために登ったことのある山をリストアップしてみました。（山頂まで行ったことのある山だけ）
1．扇山（おおぎやま） 1138m 大月市
2．百蔵山（ももくらやま） 1003m 大月市
3．岩殿山（いわどのさん） 634m 大月市
4．雁ヶ腹摺山（がんがはらすりやま） 1874m 大月市
5．ハマイバ丸（はまいばまる） 1752m 大月市
6．大蔵高丸（おおくらたかまる） 1781m 大月市
7．白谷ノ丸（しらやのまる） 1920m 大月市
8．高川山（たかがわやま） 976m 大月市
9．小楢山（こならやま） 1713m 山梨市
10．国師ヶ岳（こくしがたけ） 2592m 山梨市
11．朝日岳（あさひだけ） 2579m 甲府市
12．甘利山（あまりやま） 1731m 韮崎市
13．三ツ峠山（みつとうげやま） 1785m 富士河口湖町
14．高指山（たかざすやま） 1174m 山中湖村
15．金冠山（きんかんざん） 816m 沼津市
16．浜石岳（はまいしだけ） 707m 静岡市
ざっとこの程度。
本当は南アルプスの山々など、もっとたくさん登ってみたい山があるのですが、私の体力では難しいかな・・・。
これらの山に登って撮影できた時もあれば、全く見えもせずに終ったこともあります。
どんな作品が撮れたのかは、また追い追いご紹介したいと思いますが、今日は１枚だけお届けしようと思います。
その作品は10番の国師ヶ岳からの作品です。
『雷光』
2015年8月10日 深夜
国師ヶ岳山頂にて
2015年夏、ほぼ10年ぶりで国師ヶ岳に登ろうと訪れた。
登山口のある大弛（おおだるみ）峠は標高2360m。自動車が通れる道路としては、日本で最も高いところを通っている。
山頂のすぐ下まで車で行かれるので、標高2500mを越える山にわずか1時間ほどで登れる貴重な山だ。
長い間来ていなかったが、よく整備された登山道のお陰で、暗闇の中の登山でも迷うことなく山頂にたどり着けた。
ところが山頂に着くと霧の中。視界はほとんどなく、今日はダメかな・・・と半ば諦めつつ、汗が引くのを待っていた。
そうして30分ほどたった頃、すぅ～っと嘘のように霧が晴れ、視界が一気に開けた。
そこには暗闇の中、はるか彼方甲府盆地の夜景の上に浮かぶ富士山の姿があった。
さすがに標高2500mを越える山。夜空を見上げれば眩いほどの満天の星。
天の川など手を伸ばせば触れるのではないかと思うほど。
そしてやはりここまで登ると別世界。
聞こえる音は風の音と、時おり上空を通過する飛行機のジェット音だけ。
その二つがなければまさに無音の世界。
そんな暗闇の中でひとり撮影を始めた。
それは2枚目を撮っている途中のことだった。
突如、富士山の後方に閃光が走った。
一瞬何が起きたのか分からなかったが、すぐにそれは雷の稲妻であると理解ができた。
最初の頃は間隔をあけて光っていたが、徐々にエネルギーを増し、富士山の後方の広い範囲でビカビカと光り出す。
かなり遠くで光っているようで、音までは届かない。
無音の雷が光るたび、富士山そして巨大に成長した入道雲の姿が暗闇の中に浮かび上がった。
それはまるで闇夜の壮大なスペクタクルショーを見ているかの様だった。
この千載一遇のチャンスを何とかものにしたい！
そんな願いを込めながらカメラを操作する手は震えが止まらなかった。
結局、東の空が白む頃まで雷は光り続け、夜明けを迎えたときにはかなりの疲労感を覚えた。
この晩、雷が光っている間に撮影できたのはわずかに４カット。
その中の1枚に、この夜の出来事すべてが詰まっていた。
どうでしょうか？ この夜、私ひとりが体験した興奮を、少しは感じていただくことが出来たでしょうか・・・。
今回もご覧いただき、ありがとうございます。
今日も皆さまに善いことが訪れますように・・・。
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