住む世界が違うって、こう言うこと?
まさか、ニューヨークに15年も住んで、
今更、カルチャーショック受けるなんて、
いや、カルチャーショックと言うよりは、
うん、あれは、ステータスショックとでも言おうか?
場違いと言うか・・・、
自分って、こんなにも無意味な、いや、無名な人だったのかって、
自分の全てが惨めな気持ちになるくらい、
だけど、その思いが、
今の世界に留まっている自分を後押ししてるみたいに、
上に上がりたいって強く思った。
まだ、火曜日なのに、
強烈に、何かに火が付いた。
ウチのオフィスから歩いて直ぐの ヒルトン。
ここで、そんな屈辱と、
その屈辱で、自分がプラスに上がれるモチベーションだったんじゃないかと、
ものすごいポジティブな自分を感じた。
なぜ、ヒルトンで、そんなとこを思ったのか?
実は、とある人と待ち合わせ。
今後、こりんごラジオに出演してもらいたいゲストとミーティングする予定でいた。
NYこりんごラジオをはじめて、
NYに憧れを持っている貴方や、
NY以外に住んでいる貴方、
そんな貴方に、NYに住んでる興味深い人たちを紹介して、 みんなで感化されようってコンセプトでしたけど、
こりんごちゃんの小さなネットワークをフルに使って、
小さなネットワークながらも、我ながら、今まで面白いゲストにお越しいただけていた。(感謝)
やっぱり、ニューヨークって面白い人ばかりが住んでるから。
で、
自分の使命は、NYに住む興味深い人を発掘するところからはじまってるんだけれど、
ひとり、とてつもなく掴みどころのない方がいて、
その人を、是非ともインタビューしたいと思って、ヒルトンにやって来たのよ。
彼女の職業を聞くと、
「ただの主婦ですよ。」
って答えるだけなんだけれども、
彼女と会うと、毎回、必ず、とんでもない人、とんでもないコミュニティにつながる。
一体、彼女が、どんな人なのか、今だに掴めない。
最初に彼女に会ったのは、確か2012年だったと思う。
リンパマッサージのワークショップを開催していたのだ!
当時、こりんごちゃんは、指圧のクラスを取ってお免状を取ったばかりだったので、
リンパマッサージも勉強しようと参加したのだ。
主婦のカルチャークラブっぽかった。
たくさんの おば様たちと Hang Out するの楽しかった。
その彼女が、そのカルチャークラブを主催してたんだけど、
当時は、主婦の暇つぶしでカルチャークラブを開いてるのかななんて、
だって彼女が、そんな風に謙遜して言うから。
そしたらね、ひょんなことから、そのカルチャークラブは、なんと、
あの ペ・ヨンジュンのファンクラブだったと後から気づいたのよ。
はぁ?
読者の皆さん、混乱してる?
カルチャークラブが、ペ・ヨンジュンのファンクラブって、
アタシだって混乱したしね。
確かにね、そのカルチャークラブには、韓国語クラスもあったけどさ・・・
まさか、だからって、それが ペ・ヨンジュのファンクラブだって、誰が思いますかいな?
「な、なんで、ペ・ヨンジュのファンクラブ何ですか?」
「え、ちょっと友達に、まかされたから。」
「えっ、ペ・ヨンジュのファンとかだからじゃないんですか?」
「私は、別に、彼の大ファンってわけでもないけれど、まぁ、ただの主婦だから時間もあるし、取りまとめてるだけよ。」
えっ、また出た、ただの主婦 発言。
リンパマッサージクラスを開くようなカルチャークラブの主催者かと思いきや、
ペ・ヨンジュのファンクラブ代表者の ただの主婦って、そういないよね?
彼女とは、リンパマッサージ以来、数年お会いしていなかった。
とても謎に包まれていた彼女、
NYこりんごラジオを立ち上げた時、いつか彼女のインタビューをして、彼女の正体を、本当にタダの主婦なのかを追跡しようと、ゲスト出演くれるようお願いした。
「私なんかインタビューしたって、つまらないわよ!
それより、貴方、そんな放送局はじめたのならば、面白い人たくさん知ってるから、紹介してあげる!
韓国人の男の子なんだけど、日本語もペラペラで、タダの学生でNYに来たのに、日本のガンダム売って、今、ベンツ乗ってるビジネスマンよ!」
な、なんだ、その斬新なビジネスマン!
で、なんで、そういう人を、普通の主婦が知ってるのか?
「ね、インタビューしがいあるでしょ?
アタシのつまらない話聞くより、絶対そっちの方が面白いって!」
「いや、その方も面白そうですけれど、
じゃあ、お二人とも、インタビューさせてください、」
「アタシの話なんか、つまらないと思うから、じゃあ、インタビューの前に、ミーティングってことで、一度、お会いしませんか?」
「ハイ、お願いします!」
ということで、ヒルトンで会うことになったんですよ。
「私、火曜日からヒルトン泊ってるので、ヒルトンのロビーで会いましょう。」
「了解です!」
でも、なんで、彼女、リバーサイドのニュージャージ(マンハッタンまで30分ほど、ブルックリンとほとんど変わらない。)に住んでいるのに、ヒルトンに宿泊しているのか?
「ちょっと、友達が来てるから、私も泊ることにしたのよ。」
ということで、仕事を終えて、ヒルトンに急ぐ。
なんか、今日のヒルトンは、ものすごく、たくさんの人でごった返してた。
どうやら、なにか、コンベンションでもあるようで、首からラミネートパスをぶら下げている人がたくさんいた。
「ご無沙汰してます!」
彼女との再会。
「ちょっと友達が部屋のカギを持ってて、部屋に入れないのよ~」
ロビーでうろつく。
「なんか、今日、人が多いですね。」
「モデルのコンベンションがあるからね。
モデルとか、モデル事務所がいろんなところから集まってるのよ。」
「あぁ、そうなんですか?」
「6時半から、私も、オーディション選抜の審査に行かなくちゃいけないので、」
はぁ?
「えっ、このモデルコンベンションの関係者なんですか?」
「関係者って程のもんじゃなくて、友達がモデルエージェンシーやってるんで、ちょっとお手伝いするくらい。」
えっ、えっ、えっ、
ほら来た、つかみどころのない彼女、再開してすぐに、またつかめなかった!
「ペ・ヨンジョのファンクラブ代表以外にも、何かやってるんですか?」
「これは、ただの友達のお手伝いよ~。」
そして、彼女のそのモデルエージェンシーのお友達がやって来て、社交辞令のご挨拶。
なんと、日本では有名なモデルエージェンシーらしい、
しかも、LAと日本をいったりきたりだとか・・・
モデルエージェンシーの彼女は、本当に忙しそうに、ただの主婦であるという彼女にホテルルームのカギを渡して、あそこでゆっくりしていってと、
その、あそことは・・・
エグゼクティブ ラウンジっ!!!!
ここ、一般人は、入れないから!
「なにか聞かれたら、アタシの名前と部屋番号言えば大丈夫だから!」
と言い残し、モデルエージェンシーの彼女は、足早に去っていった。
見た目は、タダのラウンジだったが、
用意されていたアペタイザーが半端なかった!
ドリンクは、ワインから、ドラフトビアー、ソーダ、コーヒーはカプチーノ、エスプレッソ、カフェラテ、フレンチラテ、バニララテ、ブレンド、全てそろっていたし、
気の利いた、こじゃれた軽食がズラズラっと並んでいて、マジ、エグゼクティブ ラウンジだった!
ゴメン、写真の撮り方が上手くなかったから、美味しそうに見えないけれど、めちゃ旨かった!
だって、モデルコンベンションの関係者だけが出入りできるエグゼクティブラウンジだから、写真とか撮るの躊躇したよ。
この彼女の正体を、ミーティングでつかまなければ!
「じゃあ、ミーティングしたいんですけれど、
もう、ペ・ヨンジュのファンクラブ代表だけで、驚いてるのに、このモデルコンベンションと、もう、混乱気味です。
一体、何をなさってる人なんですか?」
「だから、何度も言うけど、ただの主婦よ!」
「ただの主婦って言っても、その言動と行動が、主婦を全くかすらせないんですけれど、」
と、ミーティングに、入ろうとしたとき、
「ご無沙汰してます~!」
ものすごい、ベッピンオーラが半端ない、日本人なのに日本人離れしたような女性が、自称主婦の彼女に話しかけてきた。
「あら~、タカちゃん~、元気してた?」
「ハイ~。」
「あ、この人、放送局の、こりんごさん。」
放送局って・・・
「あ、どうも、初めまして、放送局っていっても、ただラジオ配信してるだけです。」
「タカちゃん、忙しそうね~。 また飛び回ってるの~?」
「はい、すぐにパリで、そのあとちょっと日本に寄ってから、上海で、そのあと、○○で、次はXXX 行ってやっとNY帰ってこれるかな。」
飛び回ってるって、世界中を飛び回ってるってことだったんだ・・・
直ぐに、2人の会話は、別世界の話で、ついていけなかった・・・。
この、異色なオーラを払ったベッピンさん、
彼女がいるだけで、自分がどれほどガサツでレベルが低いこと、痛い程思い知らされる。
こりんごちゃんが、関係者でもないのに、エグゼクティブラウンジで、おしゃれ軽食と、数あるドリンクから、スプライトを選んでしまったけれど、
「タカちゃんも、なにか食べなさいよ。」
「えっと、じゃあ、私は、ワインをいただいてこようかな。」
もう、スプライトを飲む女と、ワインを選ぶ女、ここで、ライン引き自分でしてしまったよ・・・。
主婦の彼女に、こりんごちゃん、何でも好きなもの食べなさいって言われて、
(主婦の彼女は、今は仮に、Mさんと呼んでおこう。)
「Mさんは、食べないんですか?」
「私は、コンベンションでディナーが出るって言うから食べないわ。」
と言われ、言われるがまま、軽食とスプライトを取りに行っていた自分。
でも、タカさんは、スプライトじゃなく、白ワインをいただくと言っただけでなく、
「Mさんは、何か飲みます?
もう何か食べられました?」
「私は、いらないのよ。」
という会話を交わしても、
こりんごちゃんが、お皿にてんこ盛りに持ってきた軽食の、半分くらいをお皿に盛って、
「どうぞ!(一緒に食べましょう)」
って、Mさんとシェアするつもりでいた。
この、お気遣い!
日本人離れしたベッピンさんでも、かなり育ちのいい日本人であると、
モリモリに盛った皿をペロリと一人で平らげた自分の頭の上に、礼儀知らずという岩石が思いっきり降って来たような痛い思いをした。
「こりんごちゃん、タカちゃんのこと知らないの?」
知るわけがない、初対面だもの。
「タカちゃんは、宝塚のトップスターだった人よ。」
えぇぇぇぇぇ!!!!
すみません、でも、宝塚とか見ない人なんで・・・・
「こりんごちゃん、リンカーンセンターの宝塚講演のシカゴ見なかったの?」
「あ、見ました!」
「あそこで、主役貼ってたじゃないっ!」
あ、すみません、宝塚スターたち、アタシにとっては、全員、同じに見えてしまって・・・
「こりんごちゃん、放送局なのに、勉強が足りないなぁ~。」
ごもっともでございます。
「すみません、タカさんのお名前は何とおっしゃるんですか?」
「タカちゃんの、宝塚ネームは、
和央ようか、っていうのよ。 本当にしらないの?
新聞にもテレビにもよく出てるんだけれど?」
すみません、全くもって、存じ上げませんで・・・。
勉強不足の放送局こりんご、
あわてて、Google しました。
元宝塚歌劇団宙組トップスター。
ビックリっ!
てっきり、今、売り出し中の、飛ぶ鳥を落とす勢いのモデルさんか何かで、このモデルコンベンションにも来てるのかなと思ってて、
見た感じも、20代後半くらいの、きめの細かい肌してたんだけど、
49歳だってよっ!
43歳のアタシより、年上だった!!!
綺麗に化粧はしてたけれど、品のいい化粧で、
品のいいカジュアルスーツとハイヒールが、クラシックなのに、ところどころにカジュアル感を感じるのは、彼女の若さだと思ってたんだけど、
でも、何だろう、あの、妖艶としたしなやかな仕草は、とは思ってたんだけよ。
で、彼女が目の前に座ると、
こっちまで、背筋が自然と伸びちゃうの!
パーフェクトに美しい彼女に、
ノーメイクで、シミやしわも隠さず、
服装も、タンクトップにシャツを羽織って、ジーンズの半ズボンにプーマのスニーカー履いてたアタシの頭上に、また隕石、落下2回目!
まさにね、絵に描いたような、ニューヨーク在住者だった。
アタシ、あまりのレベルの違い過ぎに、首とかつって死にそうだったもん。
そのあと、自分のことを、偉く反省した。
同じ、人間という生物なのに、
一体、どういうことか?!
ということで、ヒルトンを、窒息寸前で、後にしたのです・・・
で、結局、タダの主婦の彼女のミーティングも、
主婦なのに、モデルコンベンションの選抜オーディションの審査に行ってしまって、
彼女の正体つかみきれず!
いつか、この彼女のインタビューを決行しようと思いますが、
こんなに、つかみどころのない人は初めてで、もう少し、時間をください!
そして、和央ようかさん、
あれは、この放送局じゃ、対応しきれない!
彼女も、NY在住日本人ですけれど、忙しすぎて、NYに10日以上、帰れたことがないそうです。
ちょっと、こりんご放送局、頼りないんですけれど・・・
精進いたしますので、今後も、どうぞ、お見知りおきください!
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