外国の小学校/斎藤次郎・文 西山悦子・絵/福音館書店/1986年
世界を見ると学校にいけない子どもたちも多い。とりわけ難民になっている子どもたちはどうしているのでしょうか。
この絵本で紹介されているのは三か国。
インドネシア、ジャワ島にあるパサレアン小学校、イタリア、ローマにある二つの小学校、そしてアメリカ、カルフォルニアのサウスサンフランスコにあるポンテローサ小学校です。
1986年の出版なので、今は少し違っているところもあるかと思いますが、いろいろ教えられることも多い子どもの笑顔が素敵な写真絵本です。
インドネシアのパサレアン小学校の始業時間は6時半、午前中で授業が終わります。毎年国で決めたテストがあって、合格しないと落第。もう一年やりなおし。なまけるというより家の仕事で学校を休んで落第することが多いといいます。
子どもの一日をみるとお祈りの時間があって、イスラムらしいところ。
イタリアでは、こまかな時間割がきまっていなくて、先生が一年間の計画をたてて授業しているようです。
アメリカでは、一時間目90分、二時間目70分、三時間目、四時間目は30分授業。
午前中のほうが元気で、長い時間集中できるということ。
アメリカでは州によっていろいろありそうですから、全部がこうではないでしょうが。
アメリカではスチュワーデスから校長になった人も出てきます。
イタリアの通信簿?には、数字はなしで、先生がぜんぶ文章でその子の勉強のようすを書くとあるのがうらやましい。
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