どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ハエをのみこんだおばあさん

2018年04月23日 | 絵本(外国)


  ハエをのみこんだおばあさん/シムズ・タバック・作 木坂 涼・訳/フレーベル館/2002年


 おばあさんがハエを飲み込み、ハエを捕まえようとクモを飲み込み、クモをつかまえようとトリを飲み込み、ネコ、イヌ、ウシ、ウマを次々に飲み込んで、どんどん体がおおきくなったおばあさんの運命は?

 似たような話がいっぱいあって驚かないのですが、こまかな仕掛けと動物たちの独白があって、さらに週刊誌や新聞がでてきたりと見どころ満載です。

 「おばあさん、しんじゃうのかも しれないね」というフレーズがくりかえされるのですが、動物たちの反応。表情も抜群です。
 ・ハエ いっぴきで・・コトリ
 ・なけちゃうわね・・ウシ
 ・そんなこと ないよね・・イヌ
 ・わたしたちを おいて いってしまうの・・ウシ,犬

 「クモのおすすめ むし料理のつくりかた」、雑誌
 「おばあちゃんへ」、エアメール
 「老人とネコ」、タイムの記事
 「おばあさん、ごくん! イヌをのみこむ」、週間スキャンダル
 「おばあさん 夕食に ウマを のみこむ」、ウオール・ストリート・ジャーナル

 本文とは別の仕掛けが小さくて、大勢に読み聞かせるのは、この絵本の良さがつたわらないかもしれません。


この記事についてブログを書く
« びっくり どっきり 寄生虫 | トップ | 美女と野獣 »
最新の画像もっと見る

絵本(外国)」カテゴリの最新記事