どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

トリモチでできた人形とウサギ・・トーゴ

2018年03月06日 | 昔話(アフリカ)

       アフリカ<トーゴ>の昔ばなし きのどくなハイエナ/江口一久・採話 田主誠・絵/小峰書店/1984年


 題名から内容が推測できる昔話です。

 王さまが人々を集めて井戸を掘らせましたが、ウサギは協力しません。しかし、いざ井戸ができるとウサギは水を汲みます。

 王さまはウマ、ロバ、ホロホロ鳥に井戸の番をさせますが、ウサギをつかまえることはできませんでした。

 我慢ができなくなった王さまは、トリモチを女の子に形にします。

 ウサギがいつものように井戸にやってきて、女の子をみつけ、あいさつしますが、なんの返事もありません。おこったウサギが手でさわると手がトリモチ人形にくっつき、もう一方の手で触ると、人形にくっつき、蹴飛ばそうとすると足がくっつき、からだごと人形にくっついてしまい、あわれウサギは王さまの胃のなかに。

 熱帯では、水は貴重です。楽をして水を得ようとするものを、いさめているようです。

 語り手のお名前と1980年に録音されたとありました。


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