感情労働のストレスに晒された自分を本来の自分と思ってはいけない

【自分流の生き方で幸せを掴むカウンセリング】

こんにちは、上土井好子です。

（詳しいプロフィールはこちらです。）

今日、ＹＡＨＯＯ！ニュースで、＜感情労働＞「心の切り売り」で疲弊する人たち

という記事を読んで、そういえばそういう職種の方多いなって思いました。

ここに来られるクライエントさんの中には、

看護師さんや介護士さん、保育士さん、学校の先生も比較的多いんです。

これらの職業の方は、他の職種より、

自分の感情を抑えてある一定の感情で接しなければいけない方です。

コールセンターで働く方や飲食店のホールの方とかもいました。

感情労働で働く方たちは、本当に疲弊しています。

病気で来られた人に、「あなたみたいな人大っ嫌い」ともいえない。

介護を必要としている人に、「そんなきつい言い方するなんて最低」ともいえない。

たかだか５歳の子供に、「おまえ全然かわいくない、憎たらしいやつ」ともいえない。

クレームつけに来た人に、「おまえの方が悪いんだろ、ぼけっ」ともいえない。

常にそういう感情を抑えつけ、

にこやかにフラットな感情で対応を求められます。

現実社会を見てみると、感情労働が仕事の相手だけとは限りません。

社内の人間関係で、常に人やまわり雰囲気に気を使い、

自分を抑えて相手に合している人も、ある意味、感情労働だと思います。

感情労働でストレスをため、疲弊していく人たちは、

今、確かに増えてきているように思われます。

切り替えとか割り切り方が下手という言われ方もしますが、

根本的には、すごく誠実でまじめな方です。

「プロ」という意識の中で、そういう感情を持つこと自体いけないこと、

プロ意識が足りない、まだまだ未熟だなんて思ってしまったり、

時には、職場の人からもそういう目で見られたりします。

そういう自分を責めに責めてしまうんですよね。

つまり、自分の感情を認めない、認めてはいけないのではと怯えるようになります。

人間だからそういうブラックな裏の顔を持つのは自然なのですが、

そもそも、人がそういう風にある人を嫌ったり怒ったりする感情を持つのは、

すでに、相当ストレスによる心と身体の疲れが溜まっているからです。

心身ともに余裕のあるときは、嫌な相手を目の前にしても、

「あ～また言ってるわ」って流せたりするんですが、

何度も何度も繰り返されたり、相当な衝撃を受けると、

それこそ人が余裕をなくしてしまうのも当然です。

でも、仕事だら、プロだからと、

余裕がなくても余裕のある時のような対応をしなければと思ってしまいます。

そんなこと、普通の人間にはできるわけがない。

ストレスにより心身に疲れが溜まり、余裕がなくなると、

ブラックな毒を吐かなければ、心がバランスを崩して病気になります。

なのに根がまじめだから、こんなことを思う自分ってダメだって

もっと自分を責めると、もっともっと心のバランスを崩します。

どんな感情も感じていいと思うことが大切ですが、

もっと大切なのが、感情が波立ってコントロールできなくなっているとき、

今、自分は相当ストレスが溜まって余裕がないから

そういう感情が出てきているんだという心のサインに気づくことです。

イライラ感満載で人に優しく出来ない自分が本来の私だと思わなくていい。

それは、ストレスによって追い詰められているから出てくる症状なんです。

少しでも余力のあるうちに、ストレスへの対処をしていきましょう。

といってもストレスの対処法は、ひとりひとり違ってきます。

自分にあった方法でないと、かえってストレスを溜めてしまうかもしれません。

カウンセリングでは溜まったものを吐き出してストレスへの対処法を一緒考えていきます。

そしてストレスが溜まってくると、

不眠やイライラ、過食、抑うつ、倦怠感などの症状が出てきます。

そうなると、生活リズムが狂ってきます。

感情を疲弊させないためにも、この生活リズム、

つまり睡眠、食事、運動、身だしなみ、など整えるようすることも大切です。

一度にできなくても少しずつでいいですからね。

感情労働をしている方は、特にメンタルケアが重要です。

感情が疲弊していては、自分の力を発揮できません。

まずは疲れを少しでも取り除き、余裕ある自分まで引き上げていくことが先決です。

無理をしてどんどん自分を追いつめて自分を傷つけないでください。

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