相場の不都合な真実 <第5回> | システムトレードで年利136%を目指すシルバーマンファンド運用日記

システムトレードで年利136%を目指すシルバーマンファンド運用日記

平均投資歴約10年のシステムトレーダー5人組でシステムトレードを使って平均年利136%の利回りを目指すシルバーマンファンドを組成しました。日々のトレード結果の記録やシステムトレードに関連する話題を中心に取り上げます

<市場の優位性>


証券ディーラーに課せられる運用条件の一例として挙げた運用条件ですが、1%のリスクしか取れない中で、コスト(胴元の証券会社の取り分)が1%かかるという不合理な運用条件でした。


普通に投資していれば長期的にはマイナスになってしまう可能性が高いのですが、実際に運用しているディーラーは大きな利益を上げています。


その理由は、証券ディーラー独自の優位性というものが存在していたからなのです。


このような不合理な運用条件の中でも利益を上げる方法としては、2つあります。


それは、「勝率」と「1回あたりのトレードで発生する利益」です。


たとえば、何も考えずに無作為に売買していたら勝率50%です。

1回あたりの取引で発生する損失、利益がほぼ同じとしたら、この時は利益も損失もなく、プラスマイナス0になりますね。

しかし、1回あたりのトレードで発生する利益をこのままで、勝率を60%、70%としていけば、収支はプラスになっていきます。

逆に、勝率は50%でも1回あたりのトレードで発生する利益が損失より大きくしていけば、勝率は50%でも収支はプラスになります。よく言う、損切りは早く、利益は大きく引っ張る、という損小利大というやつです。

トータルで利益をプラスにするには、このどちらかの方法を達成することしかありません。


この「勝率」と「1回あたりのトレードで発生する利益」はシステムトレードを行う上でとても重要なものですのでよく理解しておいてください。


さて、では証券ディーラーはどのようにして利益を上げているかということですが、超短期売買で1円、2円を抜くようなトレードをしており、利益を上げるときも1円、ロスカットも1円というようにしているため、1回あたりのトレードで発生する利益と損失は同じくらいになります。


となると、彼らが大きく利益を上げられるとしたらこの「勝率」を上げることしかないのです。

では、一体どうすればこの勝率をあげることができるのか?


1円、2円を抜くような超短期売買ですので、次の瞬間板がどちらに振れるかということに賭けているわけですから、ファンダメンタルも何も関係ありません。言ってみれば、カジノのルーレットで赤か黒かどちらが出るかを予想しているようなものです。


唯一の手掛かりは、板の買いと売りの注文の出方や分足での動きくらいでしょう。

しかし、はたしてこれだけで勝率を高めることはできるでしょうか?

おそらく個人投資家のデイトレーダーはこれで勝率を上げる独自の手法でトレードしていることでしょう。しかし、これはほとんどその投資家の判断力、反射神経、など個人差に依存するところが大きいです。


仮に、凄腕の個人投資家デイトレーダーの勝率を70%としたら、証券ディーラーの場合、勝率は90%以上になるでしょう。

そして、月単位でマイナスになるようなことはありません。

そんなことが可能なのか?


そこに市場の歪みというものが存在します。

一見市場は誰もが同じ条件で取引を行える場として「公正」な場であるべきなのですが、実際にはこの市場の中には様々な歪みが存在しています。


歪みとは、普通に何も考えずにある銘柄に投資するとしたら、翌日その銘柄が上がるか、下がるか、勝率は50%ですが、決算内容が良い、という情報を知っていたとすれば、翌日上がる確率は下がる確率よりも高くなるでしょう。


このように、勝率が高くなるような何らかの優位性が市場の中には多く眠っています。そのような優位性をバックテストにより過去の相場から見つけるのがシステムトレードでもあります。


証券ディーラーは、個人投資家に比べて圧倒的に優位なあるアドバンテージをもっているからこそこのようなことが実現できるのです。いや、正確に言うと「できた」のです。


では、その秘密を紐解いていきましょう。


→ 次週に続く


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