イスタンブール アヤソフィア
●イスタンブールで、めだっている聖堂で、赤い壁で最初360年に建立されたが、 暴動、破壊、消失再建と歴史とともに世代を経てきた。政治と権力の中心の象徴でもある。 もとのキリスト教のおもかげを少しではあるが残しながら、イスラムの勢力を誇示している かのようで重い感じがする。モザイク画のすばらしさがよく見られる。ビザンチン文化の華と 呼ばれる。最高傑作といわれる「デイシス」で、キリスト、マリア、洗礼者ヨハネが 描かれている。製作年代は、12世紀頃ではないでしょうか。 ●
デイシス とは、少し説明が必要だ。
デイシス(Deisis)とは、ビザンティン美術および後の正教会芸術において、伝統的なイコンである。
尊厳あるハリストス(キリストのギリシャ語読み)、もしくは全能者ハリストスの姿を表している。
ハリストス(キリスト)は玉座に座り、聖書を持ち、傍らに生神女マリヤと前駆授洗イオアン(洗礼者ヨハネ)が立った姿で描かれ、時には他の聖人や天使も描かれる。マリヤとイオアン、および他の描かれた者達は、人間のために嘆願するため、ハリストスに向かって手を挙げている姿で描かれる。
マリヤとイオアン、および他の者が描かれることは、四人の福音記者もしくはその象徴がキリストの周りに描かれる事が普通である、デイシスの構図は西方においてもみられるものであり、特にビザンティン文化の影響下にあったイタリアの一部や、ヨーロッパの残りの地域にもみられるものである。
「デイシス」も「尊厳なるキリスト」像も、西方教会においては中世の間に徐々に使用されなくなっていった。