半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『葛城事件』を観ました。

2017-07-17 04:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 どこにでもありそうな郊外の住宅地。ボソボソと「バラが咲いた」を歌いながら、葛城清(三浦友和)は、古びた自宅の外壁に大量に落書きされた「人殺し」「死刑」などの誹謗中傷をペンキで消している。やがて庭へと移動し庭木にホースで水を撒きながら、ふと、この家を建てた時に植えた、みかんの木に生(な)る青い実に手を延ばす―――。
親が始めた金物屋を引き継いだ清は、美しい妻・伸子(南果歩)との間に2人の息子も生まれ、念願のマイホームを建てた。思い描いた理想の家庭を作れたはずだった。しかし、清の思いの強さは、気づかぬうちに家族を抑圧的に支配するようになる。 長男・保(新井浩文)は、子供のころから従順でよくできた子供だったが、対人関係に悩み、会社からのリストラを誰にも言い出せずにいた。堪え性がなく、アルバイトも長続きしない次男・稔(若葉竜也)は、ことあるごとに清にそれを責められ、理不尽な思いを募らせている。清に言動を抑圧され、思考停止のまま過ごしていた妻の伸子は、ある日、清への不満が爆発してしまい、稔を連れて家出する。そして、迎えた家族の修羅場…。葛城家は一気に崩壊へと向かっていく。
公式サイトより)

 一応、実話を基にした作品との事なのですが、これだけの殺傷事件・・・どの事件というのを明確には表していないようです
はなっから、父親・清が強烈ですね
家族一人一人に対しての対応が違うのですが、特に妻と稔に対しては容赦ないです。
途中出てくる昔のシーンとか、写真とかを見たかぎり、とってもいい夫婦に見えるんですよね。
演じている三浦友和さん、南果歩さんの変わり様が凄まじくて、この家族の「変貌ぶり」が伝わります
清が比較的、優しく接している保が一見安泰だし、普通に見えたのですが、彼ゆえの不器用さと性格は、実はめちゃ苦しかったんでしょう・・・
じわじわ・・・じわじわと、清を中心に、変わっていく家族の面々が厳しいですぅ。。
稔の連続殺傷事件は、劇中では結構、唐突に行動を起こします
この事件後の清、伸子の状況があまり出てこないのが、ちょっと残念でした。意図的なのかも知れませんが。
また、この稔と獄中結婚する決意をした(田中麗奈演ずる)順子・・・この立場が物凄く「謎」なんです。
死刑廃止運動をやってるのは分かりますが、彼女がなぜ、「結婚」という選択肢を選べたのか・・・そこまで自分の人生を捧げようとする本意は何か・・・
劇中の彼女は、「脇役」の立場なれど、獄中の稔と清の間をつなげていた立場だけに、この部分ももっともと知りたかったです
ちゅうことで、三浦友和さんが数々の主演男優賞を獲ったのは納得です・・・で55点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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