ミア・ファローとウディ・アレン 2 - 役者としてのミア・ファロー | 語学と読解、文化の違いを楽しむ外国「語」人

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英語、フランス語、日本語を教え、翻訳をしながら思うこと:
語学力も大事だけど読解力を養わないとね。
15年以上ヨーロッパで暮らし、三か国で子育て。
フランスやベルギーのこと、子育てのこと、文化の違いについて書いています。

前にも書いたが、ミア・ファローは1980年代にウディ・アレンと出会う前から女優として高い評価を得ていた。

ウディ・アレン監督にスターにしていただいたわけではない。

1960年代の終わりから70年代にかけて、『ローズマリーの赤ちゃん』『ジョンとメリー』『華麗なるギャッツビー』などの話題作に出演。
忘れ得ない印象を残している。
舞台女優としても活躍している。

ウディ・アレンと一緒に仕事をするようになってからも、ある時はコミカルな美女、ある時は色気ゼロの女、ある時はおバカ、またある時は誠実な精神科医と、活躍した。
役柄の幅は広いが、器用という感じはしない。
何でも徹底的にやるので、つい引き込まれる。
シリアスな『セプテンバー』で感情を爆発させる時など、トラウマを背負った少女のようで胸を突かれる。
全ての役柄で説得力がある。

アレンはさぞかし重宝したことだろう。 

が、彼女の作品として私が一番好きなのは、 1972年の『フォローミー』という小品である。
堂々たる名作でもないし、話題作でもない。
佳品というのが相応しい一粒の真珠のような作品。

元々は舞台作品で『パブリックアイ』というタイトルだったらしい。

監督は『第三の男』や『堕ちた偶像』で知られるキャロル・リード。
『第三の男』で音楽が印象的だったように、『フォローミー』の音楽も耳に残る。

共演は『屋根の上のバイオリン弾き』のトポルで、とてもいい味を出している。

以前の記事で、ウディ・アレンは若い女性に色々教え込むのが大好きなんだろうと書いた。
奇しくもこの映画のヒロインは、夫が先生ぶるのにウンザリしてしまった女性。 

愛に溢れたエンディングで心が暖まる。  


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