三味三昧 笛三昧

津軽三味線奏者、笛・尺八奏者、たまに胡弓奏者、なぜかアマ無線家
音楽好き趣味三昧人間「くまりん」のお気楽日記です

雲龍山勝興寺 御正忌報恩講コンサート

2016年01月18日 02時07分02秒 | kazahana

先週14日(木曜日)と15日(金曜日)に、高岡市伏木の雲龍山勝興寺で演奏をしてきました。
「勝興寺御正忌報恩講」コンサートです。

昨年の11月に、あちこちを経由した「人伝」で演奏依頼がありました。
1月14日に勝興寺で津軽三味線を弾いて欲しいという依頼でした。

さっそく翌日にお寺へ行って打ち合わせをして話をしているうちに、翌15日の演奏をお願いしていた人が連絡取れなくて困っているという話を聞き、「ならば箏と尺八のアンサンブルなんてどうでしょう」とごり押ししたところ、2~3日待っても連絡が取れなかったらお願いしますとのこと。

結局、先にお願いしていた人と連絡が取れなかったようで、私は2日続けての出演となりました。
14日が津軽三味線と津軽民謡、15日が箏と尺八のアンサンブル「kazahana」での出演でした。


1月14日(木曜日)

朝から冷たいみぞれ交じりの雨が降って、日中の気温もあまり上がりません。
この日は大先輩の亀ヶ谷先生の唄と、私の津軽三味線で30分。
年末からあまり三味線を触っていなかったので、あわてて数日前からウォーミングアップを始めた次第で、こんな事ではいけませんね。

前日に糸も張り替えてしっかり弾き込みました。
きっと音を出す場所も無いだろうと思い、あらかじめ調弦をしてからお寺へ向かいます。

お寺の正面でタイミング良く亀ヶ谷先生と合流。
しかし、駐車した場所から本堂まではちょっと距離があります。
相変わらずの土砂降りなので、三味線ケースが濡れないように持参したゴミ袋でケースを覆って本堂まで向かいました。

案の定直前までお経を唱えておられて、ウォーミングアップどころか音を出すことも出来なくて、自宅でしっかりウォーミングアップをやってきて大正解でした。

マイク等は前の週に既にセット済みなので、あとは電源を入れるだけ。
両手がフリーになるように、今回もピンマイクを使います。
予定時間の5時半より10分早く演奏をスタートしました。


この日のメニューは以下の通り。

・津軽おはら節前弾き
・津軽あいや節(半音)・・・亀ヶ谷先生の唄
・津軽じょんから節中節独奏
・謙良節・・・亀ヶ谷先生の唄、私は尺八
・津軽よされ節・・・亀ヶ谷先生の唄
・津軽じょんから節新節独奏
・南部俵積み唄・・・亀ヶ谷先生の唄
・津軽甚句(アンコール)・・・亀ヶ谷先生の唄

以上で予定の30分よりちょっと伸びて40分のステージでした。













普段は火の気の全くない広い本堂、ストーブがあっても、暖気は高い天井へと消えていって全く暖かくなりません。
寒いのは覚悟で、普段は履かない厚めのタイツをはいたりして防寒はしたつもりですが、糸を押さえる指先が冷たくて、40分のステージの後半は指先の感覚が無くなってきました。
なんとか根性で頑張りましたが、津軽三味線弾きには指先の冷たいのは辛いです。

天気も悪かったせいか、ちょっと少なめで30~40人ほどのお客さんでしたが、皆さん喜んでいただいたようで、ありがたいことです。



1月15日(金曜日)

相変わらずの雨降りですが、前日よりは若干降り方が弱い感じです。

この日はごり押しで勝ち取った(笑)kazahanaでの演奏です。
今までkazahanaでボランティア演奏とかへ何度も行ってますが、冬の真っ最中の演奏依頼は無かったので、レパートリーに冬の曲がありませんでした。
春、夏、秋はそこそこレパートリーはあったのですが・・・
で、急遽正月に冬の曲を何曲か、楽譜を書きました。
が、やっぱり冬の寒いときに冬の唄とか雪の唄よりも、春の唄の方が良いかと思い、このような選曲になりました。

この日のメニューは以下の通り。

・春の海
・ヴィバルディ作曲、ヴァイオリン協奏曲四季より「冬」
・春よ、来い
・アメージング・グレース
・月の雫
・花は咲く
・さくらゆらり
・旅立ちの日に(アンコール)

















しばらく箏の英里ちゃんと合わせてなかったので、年が明けてから2回練習をしました。
春の海は1年ほど吹いて無くて、細かいところの感覚が戻るまでしっかりコソ連しました。

2曲目のヴィバルディの「冬」は、年末に英里ちゃんからいつもの如く「はぃっ」って五線譜で渡されたものです。
バイオリンの原曲の譜面らしくて、原調がDでした。
最近ようやく経験則に基づいた私のアナログでいい加減な頭脳でも、どのように転調して6寸管で吹けば良いか8寸管で吹けば良いかという判断が出来るようになってきました。
で、短3度上げてFで調弦していただいて8寸管でOK。
なかなか上手くいきました。

アンコールの「旅立ちの日に」は、これもまた1年ぶりで記憶から飛んでいてしっかりコソ連しました。
私たちの年代は卒業式というと「仰げば尊し」が主流でしたが、今では「旅立ちの日に」が主流のようですね。

この日も寒さとの闘いでした。
やっぱり前日同様に後半は寒くて大変でした。
寒いのが続くと集中力も切れるんですね、普段しない筈のミスをしたり・・・。
アンコールもしっかりやってくれと言われたので、時間は20分もオーバーして50分の演奏でした。
でも寒い中皆さん真剣に聞いて下さって、実にありがたいことです。

箏と尺八の2人でのアンサンブルは選曲もお洒落で良い、というお言葉が何人からもありまして、これまたありがたいことです。
もっと技術が伴っていれば尚良いのでしょうけど・・・(笑)


実は前日に、謙良節の尺八を吹いたのですが、尺八があまりにも冷え切っていて、あまり良く鳴らなかったのです。
尺八も笛もですが、楽器が冷えているとピッチが下がります。
他の楽器と合わせるときには、かなり気を遣って懐に入れて体温で暖めたりしますが、それが出来ない場合はアウトです。
また、冷え切った楽器に息を通すと、管の内面が水蒸気で曇って音がこもって出にくくなったりもします。

そこでこの日のために特別に持参したのが、ソフトあんか。
F1のタイヤウォーマーではありませんが、称して「尺八ウォーマー」。
実は我が家の猫用のあんかです(笑)
しかし、この尺八ウォーマー、ばっちり良い仕事をしてくれました。
音程が下がることもないし、音が曇ることもないし、効果絶大でした。
可愛いラッピングでもして改良しなくては・・・・






かくして勝興寺2daysは無事に終了。
1日目が「動」で、2日目が「静」の対比で、2日続けてこられた方は楽しめたのでは無いかと思います。


平日に2日も続けてイベントで出ていると当然のように本業が「Mr遅れ」状態になります。
週末は珍しくイベントが無かったので、週末に頑張って挽回してなんとか追いつきました。

これから2月末まで毎週週末にイベントがあるので、頑張らなくては。





1月15日の富山新聞に記事と写真が載っていました。
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